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2009/07/10
「日本の政治が大きく変わる2009年のスタートを」 JR中野駅前で菅代表代行




 菅直人代表代行は10日午後、東京都、JR中野駅前で長妻昭政調会長代理(東京都第7区総支部長)とともに街頭演説を行い、「日本の政治が大きく変わる2009年のスタートを皆さんのお力で切らせてほしい」と民主党への支援を呼びかけた。

 街頭演説会でははじめに、地元選挙区の長妻政調会長代理がマイクを握り、東京都の問題として、救急車を呼んでから病院に収容されるまで平均47分、1時間以上もたらい回しにされるのが当たり前といった全国ワースト1の救急医療体制、60歳以上の方が介護する側にまわる老老介護が全体の6割にも達するなか介護施設はいつも不足したままの介護事業等を建て直すべきだと指摘。求められる社会保障制度の整備に必要な財源を捻出するには、ずさんなお役所仕事をチェックする議会、議員を強化する必要があると併せて指摘した。

 そのうえで、2007年の参院選挙で「逆転の夏」を実現、参院での「ねじれ国会」において議会のチェック機能が高まった結果、道路利権、防衛利権、消えた・消された年金といった問題が次々と明らかになったと、民主党が第一党となって「見直し」を行うことの意義を強調。都政においても与野党を逆転させ、「東京都の金庫をひっくり返しチェックをさせてほしい」と民主党への支援を求めるとともに、「皆さんの力で未来を作りだしてほしい」と政治への参加を呼びかけた。

 盛大な拍手のなか登場した菅代表代行は、「今度の都議選はただの都議選ではない」と切り出し、都政も国政と同様に税金のムダ遣いを正し、国民の皆さんのために使わなければならないと主張。新銀行東京に1500億円、八ツ場ダム事業に800億円、築地市場の移転に800億円が石原都知事個人のメンツのために投じられていると問題視し、これを認めたのは自民、公明両党の都議70人だとして「都議会で民主党が過半数をとることで東京都のムダ使いをストップさせよう。政治を変える流れをつくり、国の政治を変える流れにつなげよう」と訴えた。

 また、先月視察に訪れた英国の議会と比較しながら現在の官僚主導の政治を批判。この政治を変えるためには、官僚に11年間野党として自分たちで法案をつくってきた民主党議員の力こそが必要だと説き、「日本の政治が大きく変わる2009年のスタートを皆さんのお力で切らせてほしい。そのうえで国の政治を大きく変え、お役人の任せでない鳩山内閣をつくりたい」と表明すると、聴衆から「頑張れ」「応援するから」といった声援が飛び交った。
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