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2009/07/16
政権公約を実現できるよう頑張ると表明 輿石会長が会見で




 輿石東参議院議員会長(代表代行)は16日午後、国会内で今国会最後となる定例会見を行い、解散・総選挙にかける思いを語るとともに、「ねじれ国会」となったこの2年間を総括した。

 輿石参院議員会長は冒頭、麻生首相の予告通り21日解散となれば、来月30日に投開票となる解散・総選挙で国民の審判を仰ぐことになるとして、「政権を獲ったときに選挙で掲げた公約を実現できるよう頑張る」と決意を表明。そのうえで、「麻生降ろし」と称される一連の自民党の動きについては、「(麻生首相を)降ろしている時間もエネルギーも持っていないのではないかと思う」と冷ややかに語った。

 自民党の民主党に対する「政権担当能力がない」「財源の裏づけがない」との批判には、「一度も投げさせたことのないピッチャーに対し『投げられない』と言っているようなもの。是非投げさせていただきたい」と主張、投げたうえで問題があった場合には監督である国民が交代を命じることになるだろうと述べた。

 また、財源に関しては予算の仕組みそのものを変えると説明し、何を一番先に決め、どの政策を優先させるかが自民党と全く違うと強調。箱もの優先の自民党に対し、民主党は「コンクリートから人へ」の観点で公共事業は必要最小限にし、教育、医療、介護といった分野に重点的に充てていく考えを改めて示した。

 さらに、2007年の参院選挙以降の「ねじれ国会」の総括を求められるた輿石会長は、「民主党が第一党になったことで自公政権にとっては通る法案も通らず、国会審議がスムーズに行かなくなり、その結果として『ねじれ国会』という言葉が生まれたのだろう」と指摘。一方、それによって政治に緊張感が生まれたほか、同意人事、年金問題など、それまで隠されてきたものが隠せなくなったとその成果を評した。

 あわせて会長として、「組織、党派ひとつにまとまらなければ力を出すことができない。それがまず最優先」だと学んだと話し、「民主党会派109名をはじめ社民党、国民新党、新党日本の皆さんときちんと手を組んでいくことに少しは汗をかいたと思っている」とこの2年間を振り返った。
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