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2009/07/23
「一人の命も粗末にしない政治をつくる」鳩山代表、おのづか・埼玉8区、いがらし・同9区、松崎・同10区各総支部長と訴え


 鳩山由紀夫代表は23日午後、衆議院解散後初の遊説先として埼玉県を訪問。政権交代を切望する熱気であふれる県内5カ所を精力的に回り、「民主党が政権を獲ったら一人の命も粗末にしない友愛の政治をつくる」と約束した。

 鳩山代表ははじめに所沢市内に入り西武線所沢駅前でおのづか勝俊・埼玉第8区総支部長とともに街頭演説。午後1時という厳しい暑さのなか集まった約2000人の聴衆を前に、「新しい歴史をつくる主人公になってほしい。皆さんの勇気が新しい政治をつくっていく」と政治への参加を呼びかけた。

 おのづか総支部長は、地域の皆さんを一軒一軒訪ねるなか、国民の皆さんの生活、命がズタズタになっていると実感したと述べ、「怒りとともに涙ながらに窮状を訴える人びとの言葉が体に張りついている。この言葉を何としても国政に届けなければならない」と表明。「命、仕事、生活を守る政治を成し遂げたい」と主張し、「一緒に政治を変えていこう。この夏、日本の政治を変えていく」と宣言した。

 続いて入間市内に移動した鳩山代表は、いがらし文彦・同9区総支部長主催の街頭演説会に参加。激しい雨が降りしきるなか長時間にわたり演説に耳を傾ける聴衆に感謝の言葉を述べるとともに、「官僚主導から国民主導の政治へ転換する、その歴史的使命を負ったのが解散・総選挙」だとその意義を説いた。

 いがらし総支部長は、「誰もが不安のなか生きている今のこの状況を変えるには、明治以降140年間続いた官僚支配の政治に終止符を打たなければならない。今の世の中を変えられるのは民主党だけ」と力説。日本の悪いものを掃き出したいとの思いを象徴するように、毎朝竹ぼうきを持って街頭に立っていると自らを紹介。民主党の政策を説明しながら「今までの間違いを一掃しよう。日本を変えよう」と熱弁をふるった。

 鳩山代表は、夕方には比企郡鳩山町、坂戸市内で松崎哲久・同10区総支部長と街頭演説を行い、政権交代は全てのスタートラインだと強調。民主党が掲げる年金、医療の制度改革、戸別所得補償制度をはじめとする第一産業支援策、子育て支援策などに言及し、政権交代を実現し「国民の国民による国民のための政治を実現しよう」と訴えた。

 松崎総支部長は、小泉政権以降推し進められた行き過ぎた新自由主義、誤った構造改革により国民生活は格差が拡大したと指摘。「民主党が政権を獲ったら市民本位、国民本位の政治を実現していく。官僚支配の政治を打破し、主権者たる国民の手に政治を取り戻したい」と主張し、民主党へのさらなる支援を求めた。
 


左から、おのづか・埼玉8区、いがらし・同9区、松崎・同10区各総支部長
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