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2009/07/30
「政治を変えていく力をお一人おひとりが発揮して」鳩山代表、篠原・長野1区、下条・同2区、やざき・同4区、加藤・同5区各総支部長と訴え
左から篠原・長野1区、下条・同2区、やざき・同4区、加藤・同5区各総支部長
鳩山由紀夫代表は30日、長野県内各地を精力的にまわり、
篠原孝・前衆院議員(同県第1区総支部長)
、
下条みつ前衆院議員(同2区総支部長)
、
やざき公二・同4区総支部長
、
加藤学・同5区総支部長
それぞれとともに、講演や街頭演説を行い、政権交代目前との熱い思いでかけつけてくれた聴衆に「いっしょに『国民の生活が第一。』の政治に変えていきましょう」と呼びかけた。
最初に訪れた飯山市の篠原前議員主催の「国政報告会の会場」は、文字通り立錐の余地もない状況のなか、約500人の皆さんの熱気にあふれていた。篠原前議員は、地域の活性化を実現していくには民主党が掲げる戸別所得補償制度によって、第一次産業の現場を支えていくことが不可欠だと表明。「民主党は頼りがない、財源が明確でないという指摘があるが、これまで政権をになってきていないからであって、だからこそ逆にしがらみがなく、大胆な政治ができる」と述べ、国民の皆さんが求める政治を実現するために、民主党に一度まかせてみてほしいと訴えた。
篠原前議員について鳩山代表は、「民主党の戸別所得補償制度をはじめ地産地消の考え方に基づき、民主党の農政をリードしてきた人材だ」と評し、、地域再生策を打ち出していく民主党にとって、農水省を辞めて地域のため、農業再生のために反骨精神で政治の道を歩んだ存在は、国民の皆さんにとっても今後も有益な人材だとした。
続いて訪れた松本市では暑い中集まってくれた約500人の皆さんの前で街頭演説を行った。下条前議員は「国民の皆さんのために、正しい政治をこれからもやっていきたいと思う」と聴衆に訴え、「私だけではできない。皆さんの力があって政権交代ができる。皆さんといっしょに政治を変えていこう」と、呼びかけた。下条前議員はまた、「皆さんのための政治を取り戻す、皆さんのための政権交代を実現したいと思う」と力説した。
そうした下条前議員に対して鳩山代表は、国の予算のどこにムダ遣いがあるか、若手議員が中心になって行ってきた予備的調査などを行った際にも、下条前議員は党の中心的な存在で、民主党にとって欠かせない人物だと評した。
次に鳩山代表が訪問した、やざき総支部長主催の街頭演説の会場となった上諏訪駅前は約2000人の聴衆で埋め尽くされた。「鳩山総理」という掛け声が飛び交い、聴衆の皆さんの期待のまなざしが注がれた。
やざき総支部長は、毎日新聞記者として社会部を中心に20年間仕事をしてきたと自己紹介し、記者時代の印象的な事件として薬害エイズの問題を取り上げた。
官僚と製薬会社との癒着の構造が事件の背景にあり、早期の政治判断と対応がとられていれば救うことができた命までもが、官僚と製薬会社の私利私欲のために奪われることになったと指摘し、「あれから20年経ったが、その構造は変わっていない」と問題視。
やざき総支部長は「あの問題は菅直人代表代行が当時厚生大臣として乗り込み、厚生省の隠されていた資料を出すことで明らかになった、いわば厚生省のなかでの政権交代」だと分析。「今度は本当の政権交代が求められている」と力説し、政治が希望のもてる未来をつくりだせるよう、本当の政権交代が必要だと表明。「政治を変えると政策が変わり、皆さんの生活が変わる」と訴え、人間の生命、生活を大事にする政治を実現しよう、ピンチはチャンスであると呼びかけた。
伊那市で加藤総支部長が主催した決起集会には、会場を埋め尽くすように約1000人の聴衆が結集。かつて開いた集会では100人にも満たないこともあったと振り返った加藤総支部長は、地元の皆さんの力を借りて行動できることに心からの謝意を示した。
加藤総支部長は郵政選挙以降、政治は良くなったかと聴衆に問いかけ、問題はどんどん悪化するばかりで、まさにおかしな状況がこの国にも押し寄せていると指摘。「民主党は今こそ、この国の立て直しをしたい、そして、この国の将来をつくりあげる。子どもたちに夢や希望を与える社会にしたい」と語った。
「日本を根本から変える大改革を行っていきたい。この戦いに皆さんといっしょに勝ちあがらないと本当に日本は大変な状況になる。この日本を立て直すとき『敵はしがらみである』」と訴えた加藤総支部長は、「しがらみに打ち勝ち一人ひとり政治を変えていくために勇気をもって行動しよう」と呼びかけた。
鳩山代表は、「政治というのは不条理な状況におかれている方々に対して、光を当てていくためにある」と強調。政権政策マニフェストを3日前に発表したことにふれ、「国民の皆さんのために何をしようとしているのか、よく見比べてほしい」と求めた。
また、消えた年金、消された年金の問題は先の参院選挙において民主党が勝たせていただき、参院において勢力図が与野党逆転したからこそ、これまで覆い隠されていた事実が明らかになったものであると分析。参院選において自民党はその問題を1年以内には解決するとしながら、積極的な取り組みは見られないままに公約は果たされなかったとも振り返り、「民主党は国家的なプロジェクトとして2年間かけて問題解決に取り組んでいく」と表明し、現役時代の職業によって受給額に差がでる現行制度を改めて年金の一元化も実現していくとした。
鳩山代表はさらに、「鳩山や民主党に『頑張れ』という応援を下さるのを心からありがたく思う」と述べたうえで、「でも、頑張るのはわれわれだけでなく皆さんも頑張っていただかなければならない」と力説。政治を変えていく力を皆さんお一人おひとりが発揮していってほしいと訴えた。