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2009/07/31
国民の皆さんが求める税金配分に変えていく。そんな政府をつくる 菅代表代行、太田・福島2区総支部長と


 菅直人代表代行は31日午前、福島県のJR郡山駅前で、太田かずみ・前衆院議員(福島県第2区総支部長)、増子輝彦参院議員とともに街頭演説を行い、官僚主導の政治から、政治家が主導して「国民の生活が第一。」とする政策を実現する政治へと大きく舵を切っていこうと訴えた。

 「福島へお嫁に来ました」と訴えてこの福島県第2区総支部長になってから、はや10カ月が過ぎたとした太田前議員は、「たくさんの地元のみなさんの声を聞くなかで、不安な年金や不安な雇用、これでは将来に希望を持てないと訴える声を多く耳にする」と語り、「日本の政治を新しく作り直していかなければならない」と表明した。

 現在の政治は自民党による一党独裁で、長期政権下で明らかに制度疲労を起こすとともに、長期政権にあぐらをかいて国民の声をまったく反映していない、特定の勢力の人のためだけに行われる政治になってしまっていると指摘。こうした政治を変えていかなければならないとして、「そうした政治を断ち切れるのは、しがらみのない太田かずみ、しがらみのない民主党しかない」と力説した。

 「しがらみを断ち切って国民の手に政治を取り戻さなければならない」と述べ、「民主党政権ができたら税金の使い方を一から作り直さなければならない」と表明し、「国民が一生懸命働いて納めた税金、この税金の使い方を決めるのが政治だ」とも強調した。

 「役人さんは自分たちの既得権益を手放したくないため、そのために税金の仕組みを変えられないでいる」とも指摘。「私たち民主党はその枠組みを取り払ったうえで、国民のみなさんが何を求めているのか、どこに光を当てていけばいいのか、それを一から作り直していくのが私たち民主党、太田かずみだ」と訴えた。

 国の予算がないという理由だけで、国民に痛みばかりを押し付け、これまで受けられ
ていたサービスをなくしていくような制度をつくり続けてきた自公政権を改めて批判。
社会保障費を全体で220億円を削減して、日本の医療を壊して、国民の生活を苦しめてきたことを問題視。「その一方で天下り団体に12兆円もの国費が流れている。この税金のムダ遣いをなくすことが私たち民主党が目指すものだ」と述べ、安心できる社会保障制度をつくったうえで、可処分所得を2割増やしていこうとするのが私たち民主党だ」とした。

 約400人近い聴衆の大きな拍手と歓声を受けてマイクを握った菅代表代行は、「日本の政治にとって一番大きな問題は、皆さん方が払われた税金が、皆さん方のためにちゃんと使われていない点にある」とまず指摘。国民の知らないところで税金が官僚の天下り先へと流れる構造を問題視した。

 もし自民党が示すマニフェストに「天下り先の廃絶」という言葉があるとしたら、なぜこの4年間、政権の座についている間にそれを実現しなかったのかとも指摘。これまでの10年間も含めてできなかったものをこれからの4年間で達成できるはずもないとして、「みなさん、こうした状況を信用できますか」と聴衆に問いかけると、「信用できない」との声が続いた。

 「毎年の約50兆円の税金を国民のことを考えて配分するのか、役所の力によって配分されるのかの違いだ。役所の力によって配分されていた構造を国民のみなさんが求める形に配分する、そういう政府、そういう内閣を私たち民主党に作らせてほしい」と力説すると、会場は賛同する声と拍手で包まれた。 
 

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