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2009/08/04
「8月30日を歴史に残る日にしたい」 岡田幹事長 経団連でのマニフェスト説明会で




 岡田克也幹事長は4日夕、都内の経団連会館で開かれた日本経団連のマニフェスト説明会で、民主党のマニフェストの考え方について説明した。冒頭、岡田幹事長は「8月30日を歴史に残る日にしたい」と政権交代実現への強い決意を表明した。

 さらに、岡田幹事長は、「マニフェストは国民に対する約束。2005年の与党が何を言い、約束したことができたのかの検証をしなければならない。小泉マニフェストは、郵政民営化で小さな政府を実現する。小さな政府こそが我が国の抱える問題を解決する唯一の道と唱っていた」と指摘した。そのうえで、「この4年間で国民生活は豊かになったのか。決してなっていない。この4年間は毎年、首相が代わったことが特徴。ひどい政治が続いた。民間なら業績が悪ければ経営陣は交代する。政治も合格点でないなら政権交代は当然」と、この4年間の自公政権の実績がまず今回の総選挙で問われるべきだとした。

 続いて岡田幹事長は、子育てを重視し、社会全体で子育てを支えること、直接個人へ支援を給付することで個人の所得を増やし、それによって経済成長につなげるというのが我々民主党の考え方であると説明。さらに、地方分権について「我々は基礎的自治体を一番重視する」として、国の受け皿としての道州制ではなく、補完性の原理に立っているとした。

 また、地球温暖化対策、日米関係の基本を説明した。さらに、政治資金についても、「企業献金が悪とは思わない。政権をとったからといって献金を増やしてくれというつもりはない。3年後は禁止すると決定している」とした。

 直嶋正行政策調査会長は、今の政権では意思決定が政府と与党で2元化されているため透明ではなく、民主党は政府と与党を一元化することで透明性を高めるといった政権運営と、ムダづかいをなくすこと、子育て・教育、年金・医療、地域主権、雇用・経済と5つの約束の概要を説明した。特に、財源に関して、今の政策を前提にするのではなく、全面的に組み替えて明確に優先順位をつけること、無駄な事業を洗い直すことで生み出すと説明した。

 説明後の意見交換では、経済成長の目標、高速道路を無料化した場合のメンテナンス費用、年金は個人単位か、医療保険はどうなるか、道州制への評価などの質問が出された。

 説明会にはほかに、玄葉光一郎分権調査会長、大塚耕平政調副会長が出席した。
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