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2009/08/07
政権政策のFTAに関して部分修正・加筆を発表 菅代表代行が会見で




 菅直人代表代行は7日夕、党本部で記者会見し、政権政策のなかで注目度が高い、国家戦略局の設置について法律の制定ではなく政令の改正で可能だとして、政権を担った場合にそんなに時間はかからないとの認識を明らかにした。

 また、FTAに関して、7月27日に発表した部分を修正・加筆した文案を示しながら、修正・加筆した点を明らかにした。その理由として、「米国との間で自由貿易協定(FTA)を締結し」とあったため、わが党の基本方針である食の安心・安全の確保、食料自給率の向上につながらず、農業を破壊するものではないかとの誤解を生んだためだと説明した。

 さらに、マニフェスト説明会の反応についての質問に、「関心が高い。マニフェストの内容に踏み込んだ質問や意見が出ている。政権交代のリアリティーを感じておられて、政権政策の中身を確かめたいという国民の気持ちがひしひしと伝わってくる」との感想を披露した。

 菅代表代行が発表した修正・加筆部分は以下の通り。

マニフェスト政策各論部分

●外交
51 緊密で対等な日米関係を築く
米国との間で自由貿易協定(FTA)を締結し、貿易・投資の自由化を進める。

51 緊密で対等な日米関係を築く
米国との間で自由貿易協定(FTA)の交渉を促進し、貿易・投資の自由化を進める。

 その際、食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことは行わない。

52 東アジア共同体の構築をめざし、アジア外交を強化する
アジア・太平洋諸国をはじめとして、世界の国々との投資・労働や知的財産など広い分野を含む経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)の締結を積極的に推進する。

のあとに

その際、食の安全・安定供給、食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なうことは行わない。

を加える。
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