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2009/08/15
終戦の日にあたって(談話)
民主党代表 鳩山由紀夫

 本日、64回目の終戦の日を迎えました。ここに、先の戦争の犠牲となられた内外のすべての方々に対し、国民の皆さまとともに衷心より哀悼の誠を捧げます。

 8月15日は、先の戦争によって亡くなられた方々を追悼し、今なお残る戦争の傷跡に思いを致す日です。幾年過ぎようとも、悲惨で愚かな戦争を決して忘れず、二度と悲劇を繰り返さないよう、歴史を直視し、その教訓をいかして平和を築いていくことが、現代に生きる我々に課せられた使命であり責任です。

 今も世界は、紛争やテロリズム、暴力の連鎖が絶えず、大量破壊兵器による深刻な脅威に晒されています。北朝鮮のミサイル発射や核実験は、わが国および国際社会に対する明白な脅威であり、決して容認することはできません。国際社会と連携して世界の平和のために最善を尽くし、北朝鮮による脅威の除去に全力を傾注して参ります。

 今年4月、米国のオバマ大統領は「核のない世界」をめざすことを宣言しました。世界は今、これを契機として、核廃絶に向かって歩み出そうとしています。唯一の被爆国であるわが国にとって、核廃絶は国民共通の悲願です。どのような困難も克服し、粘り強く前進をめざし、オバマ大統領と手を携えて、核廃絶を訴えていきます。

 終戦の日にあたり民主党は、過去の歴史と正面から向き合い、その教訓と反省を未来の平和へとつなげる努力を続け、国際社会とともに世界平和を創造していく決意を新たにし、その実現に向けて邁進していくことを誓います。

以上
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