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2009/08/14
池袋から政権交代を 仙谷、田中両前衆院議員、えばた東京10区総支部長と訴え


 仙谷由人前衆院議員(元政調会長)は14日夕、田中眞紀子前衆院議員とともに東京都・池袋駅前で行われた、えばたたかこ・東京都第10区総支部長主催の街頭演説会に参加。駅前周辺は通路からあふれんばかりの聴衆が集まり、政権交代を期待する約2000人の熱で沸いた。

 仙谷前衆院議員は、田中前衆院議員とは本会議場で席が隣であること、豊島区、文京区と違いはあるが互いに目白の住人であることを明かし、生活圏である池袋を含む東京10区から勇気をもってチャレンジする、えばた総支部長の応援にかけつけたと述べ、「豊島区から、池袋から政権交代を」と民主党へのさらなる支援を求めた。

 そのうえで、縦割り、補助金、天下りといった自民党政治の病を治すには国民の皆さんに「政権交代」というメスをふるってもらうしかないと説き、1年間で400億円が政府関係の建物を直す予算に充てられるなど、国民生活よりも自らの利益を優先させる官僚主導の政治を正す必要性を指摘。また、欧米諸国に比べて子育て支援や教育予算が圧倒的に低いことを挙げ、「このままでは将来の希望がつくれない」として、民主党は地域で安心して老後を暮らせる介護・医療制度の確立し、夫婦で働きながら安心して子どもを産み育てらえる環境をつくると約束した。

 財源論にも言及した仙谷前衆院議員は、各省庁による縦割りの予算編成を改め、子育て・教育、医療・介護・福祉といった政策に優先的に使うと明言。必要のない公共事業は凍結するとも述べ、「小泉劇場は4年前に終わった」と宣言、政権交代を実現し「コンクリートから人へ」と予算配分を変えていくとした。

 続いてマイクを握った、えばた総支部長は、麻生首相が景気回復を言い訳に解散・総選挙を先送りするなか組んだ4回もの予算編成を行ったことを取り上げた。解雇された人が20万人にも及び、ワーキングプア状態の人が1千万人を超え、若者や子育て世代の多くが将来の不安を抱えながら生きているとき、何に使うのかわからない基金や「アニメの殿堂」に象徴されるムダなハコモノに充てられていると痛烈に批判。

 「政権交代をして国の予算の決め方を根本的に変えなければならない」との考えを示した、えばた総支部長は、「財源がないというが財源が皆さんの暮らしを決めるのか。そうではない」と訴え、国民の皆さんの暮らしをどうやったら良くできるのかという観点で、政治家が知恵を絞って政策をつくり、その財源を何とか確保することこそが必要だと指摘。「自分たちの既得権益を温存しておきながらお金がないといって消費税を上げる、そんなやり方には断固として立ち向かう。そのための政権交代」だと力説。

 「ここから郵政選挙が始まった。4年間で皆さんの生活はどうなったか、その責任を問うていきたい。今苦しんでいる方の声を救いあげるためにも頑張っていく」と決意を表明した。

 大歓声に包まれるなか登場した田中前衆院議員は、「『政権交代』とは何か」と切り出し、財布を握っている与党は国内外の問題に取り組み、国の将来を決めることできる立場にあると説いた。そのうえで、この10年間で戦後の日本を支えてきた、「平和憲法」と「経済活性化」という2本柱が大きく揺らぎ、日本経済は破綻、完全失業者が347万人にも及んでいるのは政治が機能していなかったからだと指摘。経済・金融政策、農業政策に触れながら強い信念をもった外交の必要性にも言及し、「今の政治を転換しなければならない。民主党が財布を握って予算の組み換えを行う」と表明した。
 

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