ニュース
ニュース
2009/08/21
税金が役所のため天下りのために使われない政治を作ろう 菅代行が訴え




 菅直人代表代行は21日午後、東京都内で、小川敏夫参議院議員と街頭演説を行い、税金が役所のため天下りのために使われない政治を作ろうと訴えた。

 小川議員は「政治を変えるというのは、税金の使い道を変えることだ」と主張。後期高齢者医療制度によって、75歳以上のお年寄りのために使う税金が6000億円削られた一方で、使われない道路が造られていると指摘し、しっかりと建て直し、優先順位を変え、皆さんの生活を支えるのが民主党の政治だと訴えた。

 菅代表代行は、ある県に出向した官僚が工夫と節約によって予算の範囲内で事業を完了させて上役に報告したところ、逆にその予算を消化するよう求められた例、東京湾アクアラインのトンネル工法の例を挙げて、国民の皆さんが納めた税金が、国民の皆さんのために使われていないという見解を示した。

 できるだけたくさんの予算を、できるだけ長い間獲得できるように、役所のために仕事を利用していると批判、税金が役所のため天下りのために使われていることが大きな間違いを生んでいるとした。また、政治家の役割について、予算がムダに使われていないかを監視するよりも、自分のところに公共投資を呼び込むことを図ったりするようではならないと強調。役所のムダ遣いを野放図に広げる政治家の責任は官僚以上に重いとした。

 民主党にはタイプが違う政治家、多彩な人材が揃っており、互いに支えあっていることが強みであるという考えを示し、税金の使い道、日本の建て直しについて民主党への支援を求めた。
記事を印刷する