2002/05/08
【衆院決算委】松崎議員、財務省の泥棒被害で霞ヶ関の危機管理問う
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平成10年度および11年度決算他2件に対する締めくくり総括質問が8日行われ、民主党から松崎公昭議員と、木下厚議員が質問に立った。決算は与党の賛成多数で承認された。
松崎議員は前日財務省に泥棒が入ったことを取り上げ、「財務省の4つあるマスターキーのうち1つが1ヶ月前から行方不明で、昨日泥棒が入り、しかも、何が盗まれたか分からない。おまけにマスターキーが不明になったことを財務省は隠していた。有事法制の前に霞ヶ関の危機管理はどうなっているのか」と質した。
これに対して小泉首相は「初めて聞いた。しっかりしてもらわないと困る。全省庁に再度点検させる」と答えた。松崎議員はほかに、郵便事業への民間参入問題をめぐり、特に信書の定義について質問。首相は「民間参入ができる信書の定義を片山総務相に指示している」と答え、片山総務相は「ガイドラインで、具体的に定義する」と回答した。
木下議員は、軟禁状態におかれていたアウンサンスーチーさんの解放について触れ、ミャンマーへの援助が軍事政権強化にならないように求めた。杉浦副外相は「仰せの通り」と回答した。また、外務省・内閣官房の機密費について透明性を高め、機密でないものは公開するよう求めた。さらに、「対ロシア政策について変更はないのか」と質問した。首相は「変更はない」と明言した。
採決に先だって木下議員は「公金の管理・使用に適切を欠いた事例が数多く認められ、政府に対する国民の信頼を大きく損なった」として民主党・無所属クラブを代表して反対討論した。
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