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2009/08/27
いよいよ日本の歴史が大きく動く JR蒲田駅前で菅代表代行
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菅直人代表代行は27日午後、東京都のJR蒲田駅前で街頭演説を行い、「いよいよ日本の歴史が大きく動く。日本の新しい歴史の一ページ、本格的な政権交代を皆さんの手で実現していこう」と、駅前で足を止めた約600人の聴衆に呼びかけた。
政権交代の意義について菅代表代行は、「多くを申し上げる必要はないが」と前置きしたうえで、米国を例に挙げ、イラク戦争を行った共和党のブッシュ前大統領の政治姿勢に対して、「間違っていた」と主張した民主党のオバマ大統領を米国国民は選んだことに改めてふれ、「アメリカという国は間違いをするときもあるが、間違ったあと、それを正していく力がある」と指摘。「それが政権交代によって実行されていくということだ」と分析した。
菅代表代行はまた、「だれがやっても、どの政党がやっても正しいとされる政治はない。どこかで息づまる。どこかで間違う」との認識も明示。さらに続けて「その間違いを国民の手によって変えられるのか、それとも革命でもないと変えられないのか、それが民主主義があるかないかの違いだ」とも語った。
「その点についてわが国はどうか」と振り返った菅代表代行は、4年前の小泉郵政解散のとき、小泉元首相は、郵政民営化を断行すれば、福祉も、雇用も、外交も、財政も、すべて良くなると力説したことを指摘。「しかし、私にはひとつも良くなったとは思えないが、いかがか」と菅代表代行が問いかけると、「そうだ、何もよくなっていない」との聴衆の声が続いた。
そうした声を受けて菅代表代行は「つまりは4年前の約束が果たされていない自由民主党の政権。さらに言えば、この10年、15年の日本の衰退を押しとどめることができていない日本の、自由民主党の政権。これを変えることができるのは皆さんの力だ」と強調。「皆さんの力で新しい歴史をつくっていただきたいと思う」と重ねて表明した。
政権交代による大きな変化として菅代表代行は、「政策課題が変わるのは当然なこと」としたうえで、「政策の実行の仕方が変わる。皆さんが納めた税金の使い方の決め方が変わる」と説明。官僚が決めた前年の慣例を踏襲することが当たり前とされてきた、文字通り「官僚内閣制」の予算の決め方ではなく、国民の皆さんが求めるところに優先的に予算を振り分けていくやり方に変えていくと表明した。
これまで予算を充てるのが慣例であったとしても「場合によっては優先度の低いところの予算は削ったっていいじゃないですか」と訴えた菅代表代行は、政権交代によってそんな政治を実現していきたいと語った。
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