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2009/09/02
岡田幹事長、スムーズな政権移行に向けて河村官房長官に申し入れ 


 岡田克也幹事長は2日昼、直嶋正行政調会長とともに官邸を訪れ、河村官房長官と会談。「国民生活を第一とした政権の円滑な移行と協力について」申し入れを行った。

 岡田幹事長は、河村官房長官と握手を交わした後、「お願いがあって参りました」と切り出し、政権移行を踏まえて政策を時間置くことなく執行できるようにする必要があるとして、政府が現時点で取り組んでいる政策、情報などの提供協力を求めた(以下ダウンロード参照)。

 申し入れ後、記者団に対して岡田幹事長は、「政権交代が確実な状況であり、スムーズに政権が移行できるよう、現時点から準備を進めていかなければならない。官房長官の方で各省庁に対し、様々な情報の提供、協力を進めていただくよう、お願いした」と報告。具体的には、(1)現政権・新政権で間断なく継続的に取り組むべき事項として、インフルエンザ対策、災害対策、その他、今後、政権移行時までの不測の安全保障に関する事項、災害に関する事項や(2)民意に添った速やかな政権移行に必要な事項として、外交情報の開示、予算編成に向けた各行政機関の協力、連携や今年度当初予算および補正予算の予算執行状況に関する情報の開示等の協力を呼びかけたとした。

 これに対し河村官房長官は「基本的に協力する」と快諾したと明かすとともに、新政権と現政権との移行に関する基本的な窓口は岡田幹事長と官房長官に、各省庁の窓口は政調会長に一元化し、党としても混乱のないように対応していく考えを示した。

 また、今年度当初予算および補正予算の予算執行状況に関する情報の開示に関して、「組み替えを前提にしたものか」との質問に対し、まずは「執行状況を把握したい」と述べたうえで、「2週間で新しい政権がスタートするので、今から新しいことをするのはバタバタする。2週間の間に既成事実をつくるような動きがあれば(新政権のスタートを)待つように指示する」と牽制した。
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PDF 国民生活を第一とした政権の円滑な移行と協力について
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