2000/10/16
長野県知事選挙結果で羽田特別代表が会見
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民主党の羽田孜特別代表は16日の定例記者会見で、長野県知事選挙で田中康夫氏が圧勝したことについて、「政官業の支持をバックに、副知事経験者が知事になるという構造が四十年あまりも続いていた長野では、今回の選挙はまさに、官と民の闘いだった」と述べ、あまりにも強固な組織ができてしまったことへの県民の反発が強く、組織と個人の闘いで、県民は個人を選んだとの見方を示した。
また、羽田特別代表は「惰性よりも新しい視点を必要とする流れが県民にあった」と指摘。「長野県民が選択した県政の今後に注目したい」と期待感を示した。
さらに、マスコミが “民主党は知事選では自主投票を決め込んだ”と報道している点に触れ、「私・羽田の選挙区でもあるのに自主投票するとは何事か、という指摘もあるが、逆にそこで自主投票に決めてしまうことは大変なことだ」と言葉を強め、「民主党は積極的に自主投票を選んだ」と改めて説明した。
民主党では当初、公認候補として小山峰男参議院議員を推そうという動きがあった。しかし、小山議員は、「自分でなく第三者が出ることで、官主導で動いてきた長野県知事選の流れが変わるならば」とあえて田中氏の応援にまわった。
羽田特別代表は「県民が、候補者の訴える政策に対し、21世紀の長野県を考えながらどう選ぶか。そんな県民の投票に注目していくのが今回の選挙ではふさわしいと思い、党としては積極的な関与をやめた」と述べ、民主党が背後に回ることで、かえって田中氏勝利の原動力となった多くの勝手連的盛り上がりができる余地が生まれたことを強調した。
これに関連して、羽田特別代表は、「横暴・傲慢なやり方、暴挙の反省を自民党に促すのが(衆院東京21区や参議院滋賀県の)補欠選挙での国民の一票だ。知事選とでは多少は赴きが違うかもしれないが、今回の田中氏圧勝の選挙結果によって、“政治がおかしいぞ”という思いが大きく現れてほしい」と述べた。
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