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2009/10/07
削減した補正予算のムダ遣いは経済にプラスに作用する施策の原資とする 鳩山総理


 鳩山由紀夫総理(代表)は7日夕、首相官邸で記者団の質問に答えた。

 09年度補正予算の見直しで各省庁が提示した総額約2.5兆円の削減額をめぐって、これ以上の上積みは難しいとの声が各省庁から出ているほか、自民党から地方経済に対する懸念があるとの指摘もある点に関する問いに、そもそも「選挙のときにも申し上げてきた大きなテーマで」あり、「今までムダ遣いというものを放置してきた」自民党政治があったとまず指摘。

 そのうえで、そのムダ遣いが補正予算のなかに多く存在しているのではないかとの認識のもと、まずは補正予算のなかのムダ遣いはなくそうということで各省庁が全力をあげて見直しを行ったと改めて状況を説明し、「そのなかで2兆5000億円を積み上げたことも大したものだと思っている。今まではこんなことはなかったわけだから、こういうことを初めてやったことは、国民の皆さんに評価をしていただきたいことだと思う」と語った。

 同時に、「当然、役所の皆さんからすればこれ以上無理だというお気持ちもあるかと思うが、さらにご努力をお願いしたい」と表明。あわせて、ムダ遣いは今後はもっと有効なことに使う原資にするものであると説明し、自民党が批判するような経済に大きな影響がかかるものであるならば、それはムダな予算だとは思わないと断じ、「ムダだと申し上げているのは、そのことが必ずしも経済に大きな(好)影響を与えるものではない。だから切るのだ」と強調。「もっと経済にプラスの影響を与えるようなものに将来はしっかりと予算を組んでいくとの思いでやっているのでご理解を願いたい」と述べ、国民の皆さんに理解を求めた。

 また、明日8日に告示される神奈川・静岡両県の参議院補欠選挙については、「必勝体制で臨んでいく。菅副総理には明日から頑張ってもらいたいと思っている。党一丸となって勝利をつかんでいく」と表明。「その勢いのなかで国民の皆さんの期待に応える政治をさらに行っていけるようにして参りたい。すなわち、補欠選挙の意味は大きい。(政権交代後)最初の選挙にもなるわけだから、必勝体制で臨みたい」と続け、「必要に応じて私も向かうことができればなと思っている」と語り、総理自らも応援演説に行く可能性も示した。

 さらに、同日決定した民主党役員人事については「いいシフトをつくっていただいたと感謝している」と述べた。
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