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2000/03/27
幹事長、国対委員長が「自由党政権離脱」騒動を批判
 民主党の羽田孜幹事長は27日の定例会見で、自由党の小沢党首が小渕首相に「保守新党」の結成をもちかけたことをとりあげ、「いったい何をめざす新党なのか。新しい考えを示したわけでもなく、結局は党利党略だ」と批判した。

 羽田幹事長はまた、「小沢党首は新党ができない場合は連立離脱をほのめかしており、またかという気がする」と述べ、「自由党の若手には、中途半端な選挙協力よりも正面から野党として(自民党と)闘った方がいいという人もいる。自民党も、防衛庁を“国防省”にするというような小沢党首の言い分は、公明党との関係から飲めないはずだ」として自由党の連立離脱あるいは分裂がありうると示唆。「与党は厳しい局面を迎えるのではないか」と指摘した。

 川端国対委員長も28日の会見でこの問題を取り上げ、「小沢党首は政策実行を言うが、政策面で深刻な与党内対立があったとは思えない。とどのつまり選挙協力がうまくいかないということではないか」と指摘。政策や理念でなく権力を目的とする自自公政権の矛盾が、ここにきて噴き出したとの見方を示した。川端国対委員長はさらに、「自公政権になるとか自由党分裂という問題でなく、こういう政権自体が野に下るべき。潔く即刻解散し、それぞれの政党が国民に信を問うべきだ」と主張した。
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