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2009/11/10
「問題が解決されるように努力をしてもらいたい」鳩山総理、読谷村のひき逃げ事件で米側に


 鳩山由紀夫総理大臣(代表)は10日夕、首相官邸で沖縄・読谷村で起きたひき逃げ事件やアフガニスタン支援などに関して記者団からの質問に答えた。

 はじめに、沖縄県読谷村で起きた死亡ひき逃げ事件で米兵の自宅を沖縄県警が家宅捜索し、その米兵が米軍に身柄拘束されたことから、基地を抱える地元住民の負担をどのように考えるかとの質問に、「心からお悔やみ申し上げる。基地があるからこのような事故が起きる。また事故が起きるたびに県民の皆さん方のご負担を軽減させなければいけないという思いにかられる」と述べたうえで、「日米地位協定が改正されていない中であっても、米軍が米兵の身柄を拘束していることが事実ならば、当然起訴前であっても引き渡してもらいたい。そして問題が解決されるように努力をしてもらいたい」との考えを語った。

 次にアフガニスタン支援について、5年間で50億ドルという支援額が同日の閣僚委員会で決定したことで、テロの撲滅には軍事よりも民生支援で解決すべきとの総理の考えから今回の支援を通じて米国ならびに世界に対してどのような意思を伝えたいかとの問いには、「今まで日本はアフガニスタンに支援を行い、かなり良い仕事をしてきたが、必ずしもテロはなくなっていない。テロの根源をなくすために日本の支援を強化すべきで、そのことを国際社会にも訴えていきたい」とし、日本の支援をきっかけに国際社会全体でアフガニスタンをより良い方向に向けて動ける環境を作ることに貢献したいと展望を語った。
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