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2009/11/11
何よりも国会を政治家同士の議論の場に 政治改革推進本部全体会議で小沢幹事長




 政治改革推進本部(本部長:小沢一郎幹事長)の全体会議が11日夕、党本部で開かれ、国会審議を政治家同士の議論の場として活性化するために(1)政府参考人制度の廃止(2)内閣法制局長官は内閣の一機関であるため、政府特別補佐人から削除する(3)政治家同士による法案審議の場とは別に、行政監視、国政調査を充実させるため、行政公務員、各界有識者、市民団体等の意見を聴取するための場の設置(4)質問通告の改善(5)政治主導体制強化のため、大臣政務官の増員――の5点について政治改革推進本部から説明があり、意見交換した。

 会議の冒頭、小沢幹事長が挨拶に立ち、「選挙で民主党が約束したことは、官僚支配、官僚依存からの脱却に尽きる。子ども手当などの政策は官僚からは生まれない。国会が官僚主導なら政治主導にならない」として、「政治家が自分自身で政策を立案し、自らの責任で決断し実行していく」ことが重要であり、特に大きな変化の時代では、官僚任せでは国民の望む政策はできないと訴えた。

 そのうえで、小沢幹事長は「政治主導、国民主導の国会をつくらなければならない」と述べて、早く結論を得、連立与党内での調整、議会制度協議会での議論を経て、「国会として成案をこの臨時国会で得たい」と、参加した200人以上の議員に議論への参加を呼び掛けた。

 次に、輿石東本部長代行が、「この問題は10年前から議論は始まっている。精力的に議論のうえ結論を」と挨拶した。

 海江田万里事務局長が、この国会での成立を目指す国会審議の活性化のための5つの論点について考え方を説明した。

 意見交換では、基本的に賛成としたうえで、実現には政治家が勉強することが必要、政務官だけでなく政務スタッフも増員を、事前の質問通告は申し合わせではなく規則でなどの意見が出された。

 なお、政治改革推進本部の役員構成は以下の通り。

 本部長  小沢一郎幹事長
 本部長代行  輿石東幹事長職務代行
 事務総長  高嶋良充筆頭副幹事長
 事務局長  海江田万里選対委員長代理
 事務局次長  牧義夫議院運営委員会理事
  同 上   岡島一正総務委員長代理
  同 上   樋高剛副幹事長
  同 上   佐藤公治副幹事長
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