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2009/11/19
政治は国民のためにある。話し合いで解決の道を探っていく 輿石参院議員会長


 輿石東参議院議員会長(幹事長職務代行)は19日午後、国会内で定例会見を行い、終盤国会の状況について語った。

 はじめに輿石会長は、同日の衆議院の動きについて「財務金融委員会を委員長職権で立てたが野党側が応じなかったということで、強行採決の処置を取ったと聞いた。衆参で連携して、予定どおり30日の会期末までに12本の法案を成立させるよう最大限努力する方向で対応していく」と述べた。

 そのうえで、「政治は国民のためにあるのだから、与野党でできるだけ話し合って解決の道を探っていきたい」とした。

 また、「昨日の議員総会でも発言したことだが」と前置きしたうえで、「委員会や本会議にきちんと出席して、この国会が30日にきちんと終われるように緊張感を持とう」という呼びかけと、行政刷新会議の事業仕分けについて「国民が大きな期待をかけている一方で、杞憂に終わればいいが、財務省のペースに乗っているのではないかという指摘もある」として、きちんと検証していかなければならないと語った。

 最後に、参院改革協議会の動きについて記者団に問われ、輿石会長は、企業や諸官庁では決算が認められなければ次の予算は組めないはずと指摘したうえで、「国は2、3年遅れで決算の論議をしている。理想的には、社会常識並みに決算が承認されてから次の予算審議に入っていくためには、『決算重視の参議院』としてのチェック機能が果たせるような参議院になっていかなければいけない。そのために、定数、委員会構成、質疑の仕方など必ず議論しなければならない」との考えを述べた。
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