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2009/11/27
経済活動への影響も考慮し円高の状況を注視していく 官房長官


 平野博文官房長官は27日午前、首相官邸で定例会見し、閣議の概要等について語り、まず、定年退官する最高裁判事の中川了滋氏、今井功氏、甲斐中辰夫氏の後任として、弁護士の須藤正彦、仙台高裁長官の千葉勝美、元次長検事の横田尤孝の3氏の任命を決定したと報告した。

 選考過程について平野長官は、基本的には最高裁側の意見を聞いて内閣が任命するプロセスを経て決定したと語り、同時に、バランスのとれた人事であってもらいたいとの意向を示し、女性判事も含めて三権分立の関係はあるが、任命していく立場においてそうした点も検討していかなければならないと考えていると語った。

 平野長官はまた、閣僚懇談会において独立行政法人役員の候補について、仙谷由人行政刷新担当大臣から経過報告がなされたことを明らかにした。

 さらに、急激な円高が進んでいる状況に対する受け止めと対応を問われ、「いま1ドル85円を超えているが、政府としてもこの為替の問題については注視している」と語り、日本の経済活動にどういう影響が出てくるかも含めて大事な為替レートであるとの認識のもと、注視していく考えを示した。
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