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2009/11/29
小沢幹事長、大津市内で嘉田由紀子滋賀県知事と懇談


 小沢一郎幹事長は29日午前、大津市内で嘉田由紀子滋賀県知事と懇談した。

 冒頭、政治には不慣れなまま知事になったと語る嘉田知事に対して「政治なんて素人の方がいい」と小沢幹事長は応じ、それを受けて知事は、地域と琵琶湖に対する強い思いのもとで活動してきたと、これまでの自らの取り組みについて説明があった。

 嘉田知事がまた、「ここまで知事に権限がないとは思わなかった」と述べたのに対して小沢幹事長は「県庁であれ何であれ組織体としてこうなってしまっているから」と語り、明治時代、国の出先機関としてスタートしたこともあって、権限・財源・組織とも自治体はがんじがらめになっているとの認識で一致した。

 懇談後に嘉田知事は記者の質問に答え、地域主権をどう進めていくかということで特に意見交換したと明かし、河川や治水政策、出先機関改革など、滋賀県の取り組みを説明したと述べた。小沢幹事長からは二重行政はもっと簡素なものにしなければならないとの見解が示されたことも語った。

 懇談の印象を問われた嘉田知事は「大変気さくで、現場のことを大変よくご存知なので、そういう意味では心強い方だと思う」とした。同時に嘉田知事に対してこれまで取り組んできたことに関連して「地道なことを続けていってほしい」と小沢代表から求めがあり、「地域主権改革を徹底してやってほしい」として、特に出先機関の改革などを強く求められたことを知事は明らかにした。

 小沢幹事長は縦割りなのでどうしてもトップダウンの手法になるが、もっともっと地域に根ざした形での政策が必要だろうとの見解を表明し、自治体の一層の頑張りを求める指摘も示された。
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