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2009/12/11
自身にとっての今年の漢字は「絆」。「絆のある社会作り」を改めて表明 鳩山総理


 鳩山由紀夫総理大臣(代表)は11日夕、官邸内で定例会見を行い、2009年の世相を表す「今年の漢字」が「新」に決まったことに関連して問われ、「政権交代が成し遂げられたことで国民の皆さんに新しい希望を感じていただけたのは大変ありがたい。その意味での新たな、新しい、新という字が選ばれたのは未来に希望を感じることができると思う」とした。

 そのうえで総理自身としての今年の漢字として「絆」を提示。「絆という字を大事にしたい。絆のある社会を作りたい。その思いで新政権ができたと感じているから、絆という言葉を私の好きな一字として国民の皆さんに理解していただいて、まさに絆のある社会づくりに協力していただければうれしい」と語った。

 また、普天間基地移設問題に関しては「連立3党を大事にしたいと思っている。連立3党の枠組みのなかで、一生懸命努力して普天間問題の解決に向けて政府の方針を決めたい」と前置き。「政府の方針というものを、できるだけ遠くない時期に示すことができるような状況になりつつある」と述べた。同時に「相手のある話なので、アメリカがどのように理解していただけるかということが当然必要なことなので、そのことまで(には)まだしばらく時間がかかる」との見方を示した。

 さらにCOP15に臨む姿勢を問われ、9月に国連で行った演説に言及し、「日本としてのある意味での地球環境を守るという大きなメッセージを出したわけ」だとしたうえで、「世界の国々が『そうだ、地球を守ろうじゃないか』という思いでひとつになってもらいたい」と表明。「従って、COP15を何としても成功に導かなければならない。小沢(鋭仁)環境大臣、福山(哲郎外務)副大臣にもできる限り、日本のためという以上に、世界の政治家として、地球を守る牽引役としての日本の政治家の意志を強く見せてもらいたい」と期待を寄せ、総理自身も「最終的にまとめあげるための協力をおしまないで頑張っていきたい」と強調した。
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