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2009/12/12
小沢幹事長、「新たな日韓関係とそれを担うリーダー育成」について韓国・国民大学で講義
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11日夜、韓国を非公式訪問した小沢一郎幹事長は、12日午前、ソウル市内の私立国民大学で日本学研究所の学生ら約300人を対象に、「新たな日韓関係と、その役割を担うリーダーの育成」と題して講義。両国が「本当の協力関係」を築いて北東アジア、さらに世界の平和と安定のために歴史的な使命を果たすべきだとのビジョンを明らかにした。
また、そのために両国がそれぞれ、さまざまな分野においてリーダーを養成すべきだと強調、若い世代が高い志をもって新しい時代を担うよう訴えた。その一貫として今回の講演を機に、日韓両国の間で青少年の交流を行うプロジェクトを進める考えを表明した。
韓国の大学で日本の政治家が講義するのは初めて。小沢幹事長の講義は2時間にわたって行われ、両国の報道関係者約50人も傍聴した。
講義の中で、幹事長は「学生の皆さんにお話することが両国の末永い友好、連帯のきっかけになればよい」と述べ、日本の植民地支配などについて「日本国として、国民として謝罪しなければならない歴史的事実だ」としたうえで、「そのことのみを言い続けていたのでは両国の将来に良いことがない。両国の長い歴史を振り返ると、支配――被支配の概念でとらえられる関係ではない。日本人も韓国の皆さんもそのことに思いを致さなければならない」と神武天皇、仁徳天皇、桓武天皇などの時代における日本と韓国との交流の事実を指摘した。
幹事長はさらに、「将来を担う若い皆さんは長い両国の歴史を認識しつつ、両国がどういう役割を果たすべきか真剣に考えるべきだ」と求め、両国の歴史的課題として「朝鮮半島、日本列島に大きな影響を与えてきた中国と、日韓両国が真の信頼関係、協力関係を築くこと」などを挙げ、その理由として「北東アジアは政治体制も経済のしくみも違う国が現実に隣り合わせているだけに、世界で最も不安定な要素をはらんでいる地域だ。日韓中の3カ国が安定した地域にしていかなければならない」ことを挙げた。
そのうえで幹事長は、「両国の若い人たちには、ぜひそういう歴史的使命感をもって、友情を強めてほしい」と訴えた。日本では幹事長自身が小沢一郎政治塾や京都大学での講義で新しい時代を担いうるリーダーを育てていることに努力していることを紹介しつつ、「韓国ではみなさんが先頭に立って、お互いに役に立つリーダーに成長してほしい」と激励した。
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