2009/12/24
政治主導の足跡残す予算編成になった 平野官房長官が会見で
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平野博文官房長官は24日午前、官邸内で記者会見を行い、2010年度予算編成において政治主導、「コンクリートから人へ」の政治という目標実現に向けてその姿勢を反映できたのではないかと述べた。
平野官房長官は冒頭、同日午前に地球温暖化問題に関する閣僚委員会を開催し、第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)の結果報告を受け、京都議定書の目標達成計画の進捗の点検および総合的評価の進め方の意見交換を行ったと報告。また、雇用戦略対話の第2回目を開いたことも併せて語った。
次に、政府が2010年度予算編成で診療報酬引き上げを決定したことについては、鳩山由紀夫総理大臣(代表)が従来から医療崩壊等々に対し、厳しい財政状況ではあるが医療の充実、「命を大切に」という観点から主張していたものであり、総理の意志、政治の意志としてそれを受け、23日に藤井裕久財務大臣、長妻昭厚生労働大臣と会談し裁定したと説明。予算案については25日中には閣議決定したいと述べた。
鳩山政権発足100日を迎えての所感を求められると、報道各社の調査による支持率が落ちているのは事実だとして、「国民の皆さんの鳩山政権への期待に対しわかりにくい部分があったかと反省している」とコメントした。そのうえで、2010年度予算編成を行うなか、「政治主導という足跡は残せたのではないか」と述べ、若干修正した部分はあったにせよマニフェストに掲げた「コンクリートから人へ」、「地域主権」、「命を大切にする政治」という基本的な考えを反映した内容になっているのではないかと強調。雇用対策、成長戦略に関しても政府としてどう臨むか、方針を打ち出していく考えを示した。
「わかりにくい部分」としては、「総理のリーダーシップが見えない」との声が上がっていることに言及し、決定のプロセスを明らかにしたうえで自身が決断するという総理のマネージメントの手法であるのではないかと分析し、指摘は当たらないとした。また、政府に対しては「スピード感が求められている」とも述べ、官房長官として期待に応えられる政権運営に向け全力を尽くすと語った。
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