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2010/01/18
福井県連パーティ開く「参院でも過半数を得て安定政権基盤のうえで政策確立を」小沢幹事長




 福井市内で18日夕、民主党福井県連主催のパーティが開かれ、挨拶に立った小沢一郎幹事長は、「西川県知事はじめ首長、議員、連合はじめ団体のみなさま、そして、民主党を支援して下さる多くの市民、県民のみなさん」として、参集いただいた1000人近くの参加者に謝意を表明。そのうえで、「参議院でも過半数を与えていただいて、本当の意味の国民のための政治、『国民の生活が第一。』の政治、何よりも議会制民主主義を定着させる、スタートの年にしていただきたい」と求め、改めて民主党への支持を訴えた。

 小沢幹事長はまず、昨年の衆院選を振り返り、「皆様の温かいご支援で4人の衆議院議員を誕生させていただいた。しかし、残念なことに小選挙区の戦いにはもう一歩及ばなかった。どうかこの次は全員当選を」と呼びかけた。そのうえで、皆さんのご支援のお陰で政権を付託される立場になったとして、「政権が代わるのは日本憲政史上初めてのこと、皆さんが勇気をもって一歩踏み出してくれたお陰と心から感謝申し上げる」と表明。同時に「その期待に応えなくてはならない、その使命と責任の大きさを痛感している」と語った。

 その思いのもと、政権を担ってから4カ月、国債発行の一定枠をこえないという縛りのなかで昨年末に予算編成を行い、今日から国会が始まったとして、「この予算が本当に実行されれば、民主党政権になったからこそ、こういう政治が実現できたと、国民の皆さんの多くに理解してもらえると思う」と幹事長は強調。いわゆる「コンクリートから人へ」の理念のもと、子育て、教育、医療、介護といった問題に関して政策実現に「お約束通り、最大限の努力をした」と胸を張った。

 また、「小泉内閣以来、減らし続けた交付税も元に戻した」「画期的なこととしては今までは中央のメニューにそったものでなければ出なかった国土交通省の補助金を地域が自主的に自分たちの総意工夫で使えるような予算に変えた。現在2兆円以上の交付金を捻出している」「農林業の補助金も、地域の判断で使える交付金を農林水産省で創設することにした」と列挙。民主党がマニフェストで訴えてきた通り「今後できる限りひも付き補助金をやめて、各自治体に自主財源として自由に使える交付金制度に変えていく」と訴えた。

 さらに、自公政権下の政治によってさびれてしまった地方を何としても再生させなければいけないと力説し、「地方経済全体を良くしなければならない。それをふまえて2兆円の緊急経済対策も予算に組み込んでいる」と説明。「政権をまかせてもらってから4カ月、魔法使いじゃないからガラリと変えることはできない。しかし、着々と確実に皆さんとお約束したことを予算のなかに組み込んでいることをご理解をいただきたい」と語った。

 そのうえで、「夏には参議院の通常選挙がある」と述べ、「政権党として衆参で過半数を持つことは政策を実行するうえにおいても大事なこと。みなさまのお力で夏の参議院選挙でもご支援いただき、本当に安定した政治基盤のうえでさらに思い切った政策を実行できるようにいていただきたい」と訴えた。

 パーティではまた、県連代表代行の糸川正晃衆院議員が開会の挨拶に立ち、「これからの福井県連の決意を表明したい」として、夏の参院選挙はじめ地方政治においても、県連として目指す政治のあり方を明確に示していきたいとした。

 主催者を代表しては県連代表の松宮勲衆院議員が挨拶に立ち、政権交代を果たし、これからステップの時期に入るタイミングに皆様の参集の機会を得たことの意義は大きいと指摘した。

 そのうえで昨年の衆院選について、低迷する日本経済を目の当たりにして「この国の形を変え、多くの働く人の立場、そして日本経済を支える、圧倒的大多数の地域の、中小企業の、地場産業の立場に立って大きな政策の大転換を図らなければならないと訴えての政権交代であった」と振り返った。一朝一夕に変わるものではないが、鳩山政権が作り上げた第2次補正予算、本年度予算の一刻も早い成立が不可欠であるとして、「今月中に何としても第2次補正予算を成立させ、年度内に来年度の予算を成立させるという不退転の思い」だと述べ、獅子奮迅する決意を新たにしたと語った。

 パーティではさらに、連合福井の馬場会長が乾杯の音頭をとり、小沢幹事長はじめ、松宮県連代表、糸川、若泉征三、笹木竜三各衆院議員とともに福井県連の一層の躍進を祈念し乾杯した。
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