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2000/10/26
ヒト胚等の作成および利用規制法案を議員立法で提出
民主党は26日のネクストキャビネット会議で、民主党人クローン問題PTでまとめた「ヒト胚等の作成および利用規制法案」を了承し、同日衆議院に提出した。

 胚とは、女性の子宮内に戻したときに胎児へ成長し、子どもとして生まれてくる可能性のある成長初期段階の細胞の集まりのこと。

ヒト胚(余剰胚)の扱いが放置されていること、さらに、クローン技術の発達で、人為的にさまざまな組み合わせが試され、クローン人間やヒトと動物を掛け合わせたような生命が作られる可能性がでてきたことから、人の尊厳の保持と生命倫理上の観点から必要な規制を加えようという法律案。

政府案が、バイオの分野の商業利用促進をめざして抜け道が多いことから、民主党案では、生命科学と生命倫理の調和をはかり、生殖医療などを除いて、ヒト胚、人属性胚の作成・利用を厳正に管理するともに、将来的には生殖医療についても法制度を整備していくための内容になっている。

具体的には政府案では欠落しているヒト胚の作成等を規制するとともに、政府案では一部指針で規制しているだけのクローンなど人属性胚についても法律で厳格に規制をするものである。
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