ニュース
ニュース
2000/10/27
民主党の追及受け中川官房長官が辞任
中川秀直内閣官房長官が27日辞任した。民主党は、今週の衆院本会議や委員会質疑で、機会を捉えて厳しく中川長官の疑惑を追及してきた。

 民主党の菅直人幹事長は同日、談話を発表し、「遅きに失する出所進退と言わざるをえず、わが国の内閣の威厳が保たれたとはとうてい言い難い」とするとともに、「閣僚の辞任が免罪符となっては国民の納得は得られない」として、引き続き事実関係を追及する姿勢を示した。同時に、菅幹事長は「中川長官をかばい続けてきた森総理の姿勢は、自らの責任を明らかにしない、保身に汲々としたもの」として、任命権者である森首相を強く非難した。

 また、赤松広隆国会対策委員長は27日朝、国会内で会見し、「民主党はあらゆる機会を通じて、中川長官の首を取ると公言してきたので、けじめをつけることができた」と述べた。さらに赤松国対委員長は、「これで終わったわけではない。警察の捜査情報の漏洩など個人の問題もある。また小川敏夫参院議員の質問主意書への“問題なし”とする回答への森内閣の責任はどうなるのか」と述べ、「森政権そのものの疑惑隠し、いい加減さを引き続き追及していきたい」と意欲を示した。
記事を印刷する