民主党ハイチ大地震支援・調査団の藤田幸久参議院議員(支援・調査団団長、国際局長)と首藤信彦衆議院議員は10日午後、1976年以来、ハイチで社会貢献活動を続けている医師であり、クリスト・ロア宣教修道女会のシスターである須藤昭子さんと意見交換をした(動画は下記関連サイト参照)。シスター須藤はハイチでの大地震発生時、一時帰国中であった。
冒頭、両議員はシスター須藤の長年のハイチでの取り組みに対し、深い敬意を表した。また、旧知の間柄である首藤議員はシスター須藤との再会を喜びあった。
シスター須藤は、今回の地震では修道院や孤児院など多くの建物が倒壊し、その再建や都市復興には日本の建築技術を伝授していくことが必要であると述べた。また現地の医師からはエイズ患者や結核患者が被災したことにより感染の拡散が危ぶまれていること等の問題が紹介された。
さらに、シスター須藤は、現在各国からハイチへ支援団体が派遣されて復興に向けて援助活動が進められているが、今後、ハイチの人びとが自立した生活を取り戻していくには長期的な視点での援助が必要であると指摘した。
その一例として、植林などに力を入れ、農村地域を開発していくことなどが必要と強調。「私(シスター須藤)の夢は、『農学校』を作ること。教育が重要で、有識者がハイチから出て行ってしまっていることも(ハイチ発展のためには)問題である」と静かに語った。
これに対して首藤議員は「日本政府に伝え、長期的な援助をしていきたい」と力強く応じ、シスター須藤とともに日本からハイチ支援を盛りたてていきたいと語った。
|