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2010/03/16
【今日の官邸】鳩山総理(代表)、記者ぶら下がり、平野官房長官会見




■鳩山由紀夫総理(代表)、記者ぶら下がり■
「半年後、必ず国民に良かったと思ってもらえる」

 鳩山由紀夫総理は16日夜官邸で記者の政権発足後半年の感想を問われ、「政治は変わっていないのではないかとのお叱りを国民の皆さんからいただいている」としたうえで、半年後には、必ず国民の皆さんに良かったと思われている「自信はある」と答えた。

 また、予算成立後は「新しい政権の姿を国民の皆さんに実感していただけるのではないか」、さらに、政・官・業の癒着の打破のために一部の議員だけでなく連立政権の全員がもっと積極的に活動していくことが求められるとし、自身についても、コンダクターとしてだけでなく、プレーヤーとしても「自分の意見を前面に出すことが求められていると思うので、新政権の変化を見せていきたい」と意欲を示した。

 日米関係が悪化したのではないかとの質問には、ハーバード大学の学長との会話で、学長から「(アメリカで)だれもそんなことを心配していない」と言われたことを紹介し、「杞憂だ」と答えた。

 平成22年度の子ども手当法案、高校実質無償化法案が衆議院を通過したことについて質問に、「参院での議論に期待している。公明、共産党に賛成してもらった。バラマキとの批判もあったが、野党の賛成を得たのはありがたい」と答えた。
 

■平野博文官房長官会見■

 平野博文官房長官は16日午前の閣議後、官邸で記者会見し、鳩山政権ができて半年がたった感想について、「もう6カ月たったか、という率直な感じはする。予算成立を早くお願いし、予算執行されていけば国民に理解されるだろう。支持率の低下は、まだ国民の政権交代への実感が出ていないためで、生活第一が実感できるような政権運営をすすめたい。全力で総理を支える」と述べた。

 米キャンベル国務次官補が、日本訪問を急遽中止したことについて記者に問われ、長官は、「訪問国(タイの)日程調整未了のため(その影響で)訪日中止とのことだ。普天間問題の交渉への影響はまったくない。今の時期キャンベル国務次官補が何のために来日しようとしたのか承知していない」と答えた。

 また、普天間移転関係について長官は、「(沖縄)県外、国外を含めあらゆる範囲で検討している。検討委員会は官房長官が一元化している。あくまで今ゼロベースというのが現実の姿。案の精査ができあがれば総理に報告する」と従来の説明を繰り返した。

 B型肝炎対策については、仙谷由人国家戦略担当相を総理の特命担当とし、関係6閣僚をメンバーとして情報共有・総合調整を行うことを、長官は明らかにした。札幌地裁によるB型肝炎訴訟の和解勧告を受け、政府一体となって対応していくための措置。

 午後の会見で平野官房長官は、同日の朝閣議決定された「生物多様性国家戦略2010」について、閣僚懇談の席上において鳩山由紀夫総理大臣(代表)から「トキの訓練施設へのテンの侵入事故」に関し、「今後こういった問題が生じないよう管理体制の充実を徹底し、安全な状態で飼育・繁殖や野生復帰訓練が行えるよう万全を期していく」との趣旨の文言を追記するよう、指示があったと報告。現在持ち回り閣議を行っているとして、同夕には追記したものを閣議決定する予定だと明かした。
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