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2010/03/03
インターン集中研修で衆議院議長公邸を参観
福田衣里子衆議院議員の講演や国会議員との交流会も開催


 3月3日に開かれたインターン集中研修の3日目は、衆議院議長公邸の参観から始まった。

 50人のインターン生は、まず公邸の応接室(通称:梅の間)に通され、そこで横路孝弘衆議院議長の話を聞いた。横路議長は明治以降の歴史をひもときながら日本の社会構造を分析してみせ、「官僚システムによる中央統制は、戦時中の国家総動員体制が戦後も変わらなかった姿だ」と指摘。民主党政権がそれをどう変えようとしているのかを、実例を挙げながら説明した。講話の後は、公邸の庭で記念撮影をして、公邸内を見学した。
 
 見学を終えて衆議院議員会館の会議室に移動したインターン生たちは、「国の仕事講座その5・国立国会図書館の役割」について、国立国会図書館の南課長補佐から話を聞いた。南氏は国立国会図書館の役割やその機能、さらに 蔵書の検索、利用方法について説明し、「大学の勉強や研究で大いに利用してほしい」と語った。

 昼食をはさんで、「国の仕事講座その6・政党の役割」と「その7・選挙の 仕組み」はそれぞれ民主党本部の逸見音・国民運動委員会部長と平川憲之総務委員会部長が担当。逸見部長は政治における政党の意味やさまざまな位置づけについて、民主党の結党以来の歴史を振り返りながらわかりやすく説明。また平川部長は、選挙運動や政治活動がどのような法制度のもとで成り立 っているのかを、実際の選挙活動を例に挙げて、解説した。

 さらに、特別講義として「いのちを守る政治」と題して福田衣里子衆議院議員が講演。福田議員は、自身の学生時代や、C型肝炎感染を知って原告団に加わり、法廷闘争を戦って、さらに選挙に立候補し当選し、肝炎対策基本法を成立させるまでの歩みをときおりユーモアを交えながら紹介し、その体験から「政治は人の命を殺すこともできるし、生かすこともできる」「若い人たちの問題は若い人たちが声をあげることで“問題化”される」と、自分から積極的に動くことの大切さをインターン生たちに語りかけた。

 この後、マナー研修が再度開かれ、初日の研修で学んだことの復習から、挨拶や名刺交換、来客接遇、電話応対について、トレーニングを受けた。

 朝からの濃密な研修を終えたインターン生たちは、議員会館の食堂で開かれた若手国会議員との交流会に参加。昨年当選した若い国会議員など約15人が会場に駆けつけ、なごやかな雰囲気でインターン生たちとの交流を深めた。
 

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