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2010/04/19
小沢幹事長、青森市内の特別史跡三内丸山遺跡を視察
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小沢一郎幹事長は19日夕、青森県に入り青森市内の特別史跡三内丸山遺跡を視察。縄文時代の文化レベルの高さに改めて感心し、共同生活を営み集落社会を形成していた当時の人々の意識の高さを称え、現代人も改めて学ぶべきとの認識を示した。
同遺跡は1992年に発掘されたもので、忽然と姿を現した縄文集落遺跡としては日本最大級。発掘調査によって当時の自然環境や生活、ムラの様子などの解明が進められ
ている。竪穴住居跡、大型竪穴住居跡、大人の墓、子どもの墓、盛土、掘立柱建物跡、大型掘立柱建物跡、貯蔵穴、粘土採掘坑、捨て場、道路跡などが見つかり、集落全体の様子などが具体的にわかるほか、膨大な量の縄文土器、石器、土偶、土・石の装身具、木器、骨角器、他の地域から運ばれたヒスイや黒曜石なども出土。 出土品から遠方との交易が行われ、漆器などの技術者がいたことが推定されている。縄文前期から中期(約5500〜4000年前)の大型堅穴住居や高床倉庫を復元し、2000年11月には国の特別史跡に指定されている。
小沢幹事長は、スタッフの案内のもと敷地内を回り、縄文時代当時を再現した住居群、倉庫群、シンボル的な3層の掘立柱建物などを見学。緻密に計算された設計方法や今とほとんど変わらない豊富な食材を用いての暮らしぶりがあったことにしきりに感心し、囲炉裏の跡や高い天井を見上げては積極的に質問するなど、念願でもあった遺跡視察に顔をほころばせて満足した様子だった。
なお、視察には山内たかし青森県議会議員も同行した。
視察後、小沢幹事長は記者団に対して「前から是非見たいと思っていた」と話し、古代は西の方が拓けていたような考え方があったが、視察を通じて同遺跡が国内最古の大規模な縄文集落であるばかりか、新潟や長野との交易もあったということもわかったとして「今まで言われていたような原始的な時代ではなく、文化レベルの高い全国的な交流があったということで、その意味でもこの遺跡の価値は高いのではないか」とコメント。発掘された土器のかたちによって北東北、札幌あたりの北海道も同じ文化圏だったことが明らかになっているとの説明に、自身も東北人であることに触れながら「日本列島のなかで最も古い時代からそれなりの文化レベルを持っ原日本人的な人が暮らしていたとことをお互いしっかり認識を持たなければいけないと感じた」と述べた。
視察後に予定された青森県連はじめ連合青森らとの懇親会については、「民主党は新しい政党であり、外の敵は怖くない。内の中で結束さえすれば必ず皆さんの理解、支持は得られる。中央でも言えることだが、そういう意識を、組織としての団結を保っていくことによって有効な政策が実現できる。そういう意味において、心をひとつにしてやろうということをこの機会に改めて認識したい」と、その趣旨を説明。「ここ(三内丸山遺跡)は、5500〜4000年前の時代と言われているが、そんな古い時代にお互い協力し合って共同生活をして立派なレベルの集落社会を形成していたわけであり、そういう意味で、お互い力を合わせて協力して社会をよりよいものにしていくという意識を現代人も持たなければいけない」と指摘した。
各種世論調査による内閣支持率の低下については、「3〜4年前代表就任以来選挙選挙であり、去年のこの時期も同じようにマスコミ報道では厳しいと評されるなか、各地域で支援していただき結果として総選挙で政権交代を成し遂げたと振り返り、自身の全国行脚の印象としては「私が全国を歩いている限りでは、一年前の時期とそんなに変わらず皆さんが声援し、期待してくれていると思っている」との印象を述べた。
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