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2010/04/21
【今日の官邸】鳩山総理(代表)記者ぶら下がり、平野官房長官会見




■鳩山由紀夫総理(代表)記者ぶらさがり■
愚直に、沖縄の県民の皆さんのご負担を和らげることに力尽くす

 鳩山由紀夫総理(代表)は21日夜、官邸で記者の質問に答え、米軍海兵隊への認識に関して「抑止力の重要さは前から認識していた」と前置きしたうえで、「政権の中に入って様々な情報を理解していくなかでそれが進化した」とした。

 また、普天間基地移設問題について、「5月末までに何としてもこの問題は決着をさせたい。谷垣総裁との党首討論でも述べた。簡単に12月の段階で辺野古に決めようと思えば、日米関係はその直後は良好だったかもしれない。しかし、そのことは愚直に望ましいと思わなかった。そして新たな移設先というものを考えてきた。それだけに厳しい状況は存じているが、沖縄の県民の皆さんのご負担を何としても少しでも和らげたいと、その思いのもとで今、努力をしているということに尽きる」と語った。

 さらに、同日行われた党首討論で「私は愚かな総理かもしれない」と発言したことの真意を問われ、「愚直に、沖縄の県民の皆さんのご負担を何としても少しでもやわらげたいという思いがあった」と重ねて考えを示し、「辺野古に決めたときに何も動かなくなってしまうことで日米安保が守られるのかという心配もあった。むしろ愚直に、愚かかもしれないが、沖縄県民の皆さんのために尽したいという思いから出てきた言葉だ。愚直さをむしろ今こそ生かさなければならないときだ」と、改めて述べた。


■平野博文官房長官会見■
「大役を果たされて喜ばしく思う」帰還した山崎宇宙飛行士の労ねぎらう

 平野博文官房長官は21日午前首相官邸で会見を行い、日本時間で昨日夜、山崎直子・宇宙飛行機を乗せたスペースシャトル・ディスカバリー号が無事に米国ケネディ宇宙センターに帰還したことについて、「大役を果たされて喜ばしく思う」と国際宇宙ステーション(ISS)で15日間に及ぶ任務への労をねぎらった。ISSに滞在中の野口宇宙飛行士と協力して生活物資や実験装置の補給などの任務を果たされたことにもふれ、「今後とも日本人宇宙飛行士の活躍に期待するとともに、国際宇宙ステーションの可能性を最大限に引き出すよう努めていきたい」と抱負を語った。

 次に普天間飛行場移設問題について、昨日滝野官房副長官が鹿児島県徳之島の3町長に平野官房長官との会談を電話で要請し、3町長から拒否されたことに関して、会談の目的を問われた平野長官は、「18日に徳之島で行われた島民集会の情報収集のため」と答えた。

 さらに今後3町長との会談が実現する可能性については、「頑張れば可能性は十分にある」と5月末までの決着に向けて鋭意努力を重ねていくことを強調した。

 同日午後の会見で平野長官は、会見の直前に行われた鳩山由紀夫総理(代表)と谷垣自民党総裁、山口公明党代表による党首討論の感想として、「普天間問題に対する総理の決意が述べられていたので評価する」と答えた。

 また党首討論の中でも議題にあがった「5月末までに普天間飛行場移設問題の決着が図られるのかどうか」ということに対する記者団からの質問について平野長官は、5月末までに(移設先を)決めるということをそれぞれの役割において果たしていく考えを改めて表明した。
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