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2000/05/12
佐藤泰介参院議員が社会福祉事業法で代表質問
 民主党・新緑風会の佐藤泰介参院議員は12日の参議院本会議で質問に立ち、社会福祉事業のサービス向上と範囲拡充などをうたった政府提出の「社会福祉事業法改正案」についてただした。

 佐藤議員は、「法案は身体障害者や知的障害者へのサービス内容を行政が決定する制度から、『利用者が事業者と対等な関係に基づきサービスを選択する』という方向に変えると明記しているが、公的責任の後退につながらないか」と質問。また、(1)サービスの苦情処理機関として都道府県社会福祉協議会が運営適正化委員会を設置すると定めているが、同会自体がサービス提供者であり、そうした役割を果たせるかどうか疑問だ(2)事業者がサービス内容を自己評価することを「努力義務」としているが、義務規定とすべきだ――などを指摘した。

 これに対し丹羽厚相は、「国や地方自治体にも利用者本位のサービスを確立する役割を与えている」と述べ、「(苦情処理は)運営適正化委員会の中立・公正性を確保する」、自己評価は「客観的基準をつくる第三者機関を設置する」と答えた。
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