|
2010/04/23
小沢幹事長、次期参院選比例区公認候補への桂きん枝さん擁立を発表
|
小沢一郎幹事長は23日午後、大阪市内で会見し、「来る7月に予定されている参議院の通常選挙の比例区に桂きん枝さんを民主党の候補者として擁立したいと考えている」として、次期参院選の比例区候補に上方の人気落語家の桂きん枝さんを擁立すると発表した。
幹事長は「ご本人の政界入り、参議院選挙出馬への強い意欲と、支援者の皆さんからも『きん枝をよろしく頼む』というお話をいただき、私どもとしてもぜひ、参議院の比例区に立候補し、府民の皆さん、市民の皆さんはじめ全国の皆さんのご理解とご支持を得て、当選を期していただきたいと考えている」と激励した。
また、「民主党の比例区の候補者はすでに40人を超しているが、本日の桂きん枝さん、そしてまた今後も何名かの方が立候補することもありうると思う」と語った。
さらに「いずれにしても仮に7月が選挙とすれば本当にもうわずかの期間しかないので、きん枝さんにもこちらではたいへん知名度の高い方であるが、選挙というのは投票所まで行って自分の名前を書いてもらうということなので、全力で訴えていってもらいたい、全力で努力していただきたいと願っている」と、エールを送った。
続いて桂さんは挨拶で「このたび民主党から誘いをもらい、比例区の方でということで、正直悩んだ」と振り返り、さまざまな方に相談し、決意に至ったことを明かした。相談した方々からの反応は「がんばれ」という方と「今更何をする」という人と半々だったとも語った桂さんは、最終的には横山ノックさんや西川きよしさんなど、身近なところに庶民を代表する政治家がおり、そこで話を聞いてきた中で政治というものの力強さを感じていたと語り、「自分でもできる」と思ったのが原点だとも述べた。
同時に、今回の決意に当たっては特に、40年来の友人である間寛平さんに相談したところ、「やらないかん、動かんことには先に進まれへんやないか。俺も頑張っている。お前も頑張れ」という励ましの言葉を受けたことがきっかけだとした。
桂さんは、「彼は今、前立腺ガンという病にもかかわらず、まだそれ(マラソン)を続けようという気持ち、そういう熱き気持ちを聞いたときに、私は今59歳だが、ひょっとしたら僕にもできることがあるのではないかと感じ、今回引き受けさせていただいた」と述べた。
なぜ民主党からの出馬なのかとの記者の問いには、「お誘いいただいたのが大きい」とし、「それと政権与党なので、私がやりたいこと、したいことをより実現するためにはやはり政権与党が一番近いという考えもあった」と語った。
さらに、「小沢幹事長が日ごろおっしゃっている『国民の生活が第一。』というのもあったと思う」として、国民の生活を第一とする政治の実現に力を尽くしたい考えを強調した。
小沢幹事長は党として出馬を要請した経緯を問われ、詳細は承知していないとしながらも「私自身としては、あらゆる分野の方々が政治に参加することは大変いいと思っている。その意味で、特に大阪はじめ関西で親しまれているきん枝さんが政界入り、選挙に臨むという決断をしていただいたので、私どもとしてもぜひ頑張ってほしいということで今日を迎えた」とした。
続いて舛添新党に関して問われた小沢幹事長は、「人それぞれ、特に政治家は自分の考え方に基づいて行動するので、有権者に対して自らがそれぞれの責任を負うべきことだと思う」としたうえで、「従って他の方がどういう行動をとるかについて論評する立場にない」と語った。
また、新党による参院選への影響、無党派層の支持がそちらに流れるのではないかとする報道の指摘については、「現在の状況のなかで、皆さん(マスコミ)が心配していることは心配していない」と述べた。
■桂 きん枝(本名:立入勉三)
1951年1月5日生まれ。59歳
出身地:大阪府大阪市
学歴:大阪市立聖賢小学校、大阪市立蒲生中学校、大阪府立
成城工業高等学校電子工学部
現職:落語家 1969年7月入門(五代目 桂文枝)
2004年8月〜2010年4月 社団法人上方落語協会理事
|
|
|
|