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2010/05/13
【衆院本会議】政治改革主導法案趣旨説明 橋本博明議員が代表質問で政治主導の意味を問う




 衆院本会議が13日午後開かれ、「政府の政策決定過程における政治主導の確立のための内閣法等の一部を改正する法律案」(政治改革主導法案)が議題となり、平野博文官房長官が趣旨説明し、民主党・無所属クラブを代表して橋本博明議員が質問に立った。

 平野官房長官は、内閣官房への国家戦略局の設置、官房副長官の増員、行政刷新会議の法律による設置、補佐官、政務担当職員などの法案の概要を説明した。

 橋本議員は、日本の問題先送りの原因を自身の官僚経験も踏まえ、「官僚が度を越して政治の領分に分け入ったというよりも、むしろ政治の側により大きな原因があった。官僚の敷いたレールに従っていれば楽だという思い」と指摘し、官僚主導政治の弊害に対する認識と鳩山政権ではそれをどう克服しようとしているのか」を質した。鳩山由紀夫総理は「縦割りで戦略的判断が十分でなかった」との認識を示し、「総理のリーダーシップを発揮するため国家戦略局設置する。また、行政全般を国民視線から見直す」と答えた。

 また、橋本議員は国家戦略室から国家戦略局への格上げと、戦略局の意義を質した。仙谷由人国家戦略担当大臣は、「縦割り、補助金天下り行政を排すること」と答え、また、今後の取り組むべき仕事として、中期財政プレーム、新しい成長戦略の作成と工程表の作成、番号制度の検討、新年金制度の検討などを挙げた。

 さらに、「世界に役立つ国家として様々な危機に直面する世界において日本はどのような名誉ある地位を占めるべきか」を総理に質した。鳩山総理は、地球温暖化対策での先進的に取り組みとモデル国家となること、その経験、技術をもとに世界の架け橋となることと答えた。

 また、今後の事業仕分けの成果を質した。枝野幸男行政刷新担当大臣は、「何よりの成果は、国民の皆さんに税金の使われ方に関心も持ってもらったこと。今まで与党の議員は予算を増やすことだったが、予算を削ることが仕事となりそれが国民から評価されるようになったこと」と答えた。

 最後に、橋本議員は、政治主導が官僚バッシングに終わるべきではなく、議員の力量が問われることになるとして、国会議員の果たすべき役割について、特に新人議員対する期待を鳩山総理に求めた。鳩山総理は、「国民の負託に応える責任を自覚し、国民本位の政治に取り組んでほしい。新人議員が一番国民の視線に近いことへの自負を」と答えた。

 

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