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2010/05/18
小沢幹事長、次期参院選山口県選挙区公認候補に俳優の原田大二郎氏擁立を発表




 小沢一郎幹事長は18日夕、山口市内で会見し、次期参院選挙山口選挙区の公認予定候補として、俳優の原田大二郎氏を擁立すると発表。会見には県連代表の平岡秀夫衆議院議員、連合山口の中野猛会長が同席した。

 小沢幹事長ははじめに、「勝てる候補者を」と、党本部、県連とで候補者選定作業を進めてきたとこれまでのいきさつを説明。そのうえで、原田氏が出馬を決断したことについて「大変力強く、嬉しく思っている。全力を挙げて選挙戦勝利に努力していきたい」と述べた。

 原田氏については、保守王国山口においても知名度があるとして「広く県民から愛される候補者。決断していただいた以上、頑張って何としても当選してもらわなくてはならない」と激励。「原田さんで勝利できないようでは、山口選挙区ではこの先も勝利できない。それほどの期待と強い思い入れを持って原田氏の決断を心から歓迎する。連合とも連携を密にし頑張っていきたい」と語った。

 続いて原田氏は、「幹事長の言葉に、責任感で崩れる思い。とにかく頑張る」と挨拶。「これまで45年以上、俳優の道を究めることに一所懸命だった。政治には素人だが、民主党から打診を受けたとき、66歳の今、『今しかない、ふるさと山口のために何かできることがあれば今しかない』との思いで決断した」と決意表明した。

 政策については、教育と福祉を2本の柱に挙げ、障がいのある自身の息子がいじめられた経験も交えながら、「若い世代にもう一度思いやりを見直してもらいたい」と主張。また、吉田松陰が実践していたとされる、水平目線に立った教育の大切さを強調し、「山口からこの教育方法を中央に届けるパイプになりたい」と強い思いを語った。

 次に、記者団との質疑応答で、参議院選挙における山口選挙区の位置づけを問われた小沢幹事長は、「政権を任せてはもらっているが、山口はまだまだ足腰が地に着いた強い民主党基盤ではない」と分析。「それゆえに、最もシンボリックな選挙区になると思う。最重点地区として党本部、県連、連合ともに頑張っていきたい」とした。

 また、「タレント候補ではないか」との指摘には、「メディアは一口でそう言うが、あらゆる分野の人が政治に参加することが大事だと思っている」と述べ、これまで俳優業に身を置いてきた経験と実績のある原田氏の可能性に期待を寄せた。

 平岡県連代表は、原田氏の擁立について「熱意を持って挑戦される、その思いを受けてしっかり応援していく」と全力を尽くす考えを表明した。


■原田 大二郎(はらだ だいじろう)
1944年(昭和19年)4月5日生まれ。山口県光市育ち。
1967年3月 明治大学法学部を卒業。
1967年4月 劇団文学座 付属演劇研究所に入所。
1968年3月 劇団文学座に入座 映画や舞台、テレビドラマに出演して活躍。
2001年〜 明治大学文学部演劇学専攻 特別招聘(しょうへい)教授を務めている。

主な出演作品等
【映画】「裸の十九才」 デビュー作
「蒲田行進曲」「敦煌」「ズッコケ三人組」 他多数
【舞台】
「ジュリアス・シーザー」「夏の夜の夢」「十二夜」「坂本龍馬」
「アンナ・カレーニナ」「ドラキュラ」「四谷怪談」 他多数
【テレビ】
「お登勢」「冬物語」「Gメン’75」「昨日今日明日」「大岡越前」
「天才たけしの元気が出るテレビ」「地球知りたい気分」(司会) 
NHK朝の連続テレビ小説「やんちゃくれ」 他多数

著書
「いじめなんかじゃ、くたばるもんか!−原田大二郎家の格闘二十年」
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