ニュース
ニュース
2010/05/19
「新しい公共」づくりをめざした市民と民主党の政策形成プロジェクト第5回会合 来年度予算に向けた提案受ける




 「新しい公共」づくりをめざした市民と民主党の政策形成プロジェクト第5回会合が、19日午後党本部で開かれ、市民キャビネットの4部門から、来年度の予算編成に向けた政策・予算提案を受けた。

 冒頭、細野豪志企業・団体対策委員長が、「新しい公共は鳩山政権のキーワードの一つ。8月には来年度予算の概算要求がある。今日提案をいただき、来年の予算に反映させたい。参院選の前にもう一度会合を開き、今までの議論をまとめの会を開きたいと思っている」と挨拶した。また、谷博之企業・団体対策委員長代理も、「今日は本部に来ていただいたが、地方に出て地域の声を聞くことにも取り組んでいきたい」と今後、地方での開催を含め活動を活発にしていくことを明らかにした。

 福祉部会からは、平野覚治さんが、「福祉のある優しい我がまちづくり」を提案。このなかで平野さんは、現状を放置すれば、医者にも買い物にもいけない人が増えるとして、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる地域福祉社会を構築することを目標に、既存の法律・制度の内容・運用の見直し、将来的には今の介護保険、子育て、障害者関連法を横断する「地域生活支援法」(仮称)を提案した。

 農都地域部会からは、曽根原久司さんが、「都市の経済力と農山漁村の地域資源を有効活用 新しい地域経済・地域コミュニティの創出――内需型地域産業10兆円、地域雇用100万人の実現――」を提案。このなかで曽根原さんは、地域リーダーの育成と空き室、空き家、放置されている間伐材など森林資源、耕作放棄地などの活用を提案した。

 子ども部会からは、大河内千惠子さんが「保育ママ・グループ保育室事業」に特定して提案。大河内さんはこのなかで、現在、一人の保育ママで3〜4人の子どもを預かっている制度を、グループ化することで、雇用を拡大し、待機児童解消を図り、休みも取れない、相談する相手がいないなどの欠点を是正できるとした。

 地球社会・国際部会からは開澤真一郎さんが、「アジアから新しい平和を創る」として、年間200万人に幸福度・生活・教育を向上、年間5万人を実質雇用、活用・育成、年間740億円を平和創造に有効転換・積極活用を提案した。

 その後、質疑、自由討議が行われ、「新しい公共」はNPOだけが担うものではないはずで、概念のPRが必要ではないかとの意見などが出された。

 司会は、大河原雅子参院議員が務めた。
記事を印刷する