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2010/06/01
【今日の官邸】平野官房長官


■平野博文官房長官会見■

 平野博文官房長官は1日、官邸で行った閣議後の定例記者会見にかりゆし姿で臨んだ。

 平野長官は会見で、閣議後の閣僚懇談会において、鳩山由紀夫総理(代表)より「東アジア共同体」構想に関する今後の取組について発言があり、関係閣僚に対して「秋のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)等の色々な機会を活用し、可能なものからスピード感を持って取組を具体化していくように」と指示があったことを明らかにした。

 東アジア共同体構想に関する取組は、今年3月の関係閣僚への総理指示に基づき、同構想推進のために実現していく主な取組についての取りまとめ――(1)経済連携の推進等(2)気候変動をはじめとする環境問題への地域的対処(3)防災協力や感染症といったいのちを守るための協力(4)海賊対策、海難救助をはじめとする「友愛の海」をつくるための協力(5)人の交流をはじめ文化面の交流の強化――の5項目を行ったもの。

 また、オーストラリア政府が、先月31日、南極海での日本の調査捕鯨廃止を求め、国際司法裁判所に日本を提訴したことについて、平野長官は「きわめて残念なことだ。わが国としては、今までの立場を踏まえ、しかるべき対応をしていく」とした。

 さらに、平野長官は沖縄県普天間基地移設問題に関し「結果として、沖縄県民のみなさま方の偏在している基地の負担を軽減することの大きな一歩に私はつながっていくものと今でも確信をしている」と述べた。

 同日午後の会見で平野長官は国会の対応に関連して、「社民党が(連立を)離脱したことによって国会運営に影響が出ているのは残念なことだし申し訳なく思う」との認識を示したうえで「今日までの3党連立で合意をしてきた政策なので、ぜひその実現のために、ご協力をいただきたいと思う」と求めた。「政府としては出した法案をよろしくお願いしたい」と語った。
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