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2010/06/07
新しい内閣を政権与党として全力を挙げて支えていく 枝野新幹事長が就任会見で




 枝野幸男新幹事長は7日夕、党本部で、両院議員総会での幹事長承認後の初の会見に臨み、「幹事長という重責を大変重く受け止めている。お引き受けした以上はしっかりと責任を果たして参りたい」と強い決意を表明した。

 その責任の第一に関して枝野幹事長はまず、「昨年の8月に国民の皆さんから『この国の政治を変えてほしい』と大きなご期待をいただき、鳩山総理は一生懸命努力をされ、私もこの8カ月間、努力してきたが、残念ながらその期待に十分に応えていないという思いを多くの皆さんがお持ちになられる状況になってしまった」と分析。「そのことを改めて国民の皆さんにお詫び申し上げるとともに、8月にいただいたご期待にしっかりと応えていく。そのため、明日、発足する新しい内閣を全力を挙げて支えていく。そのことが私の何よりもの責任だと思っている」と語った。

 それを実現に向けて枝野幹事長は「政府と与党の一体化、政策決定の一元化、政治主導、官邸主導、こうした政治をしっかりと実現し、実行していくための内閣と党との関係をしっかりと整理したい」として、「総理や官房長官と密接に連携・連絡をとり、党・国会の声をしっかりと受け止め、その連携を図ることで、それぞれの地域でたくさんの票をいただいて国会に送っていただいた議員、それを支えていただいた多くの国民の皆さんの声が、官邸主導、政策決定の一元化というなかで実を結んでいくと思っている」と述べた。

 同時に、「そうしたプロセスのなかで政策調査会を復活させ、すべての議員の力が政策実現に結びついていく体制をしっかりと確立したい」と強調した。

 第ニ点目として枝野幹事長は「そうした政策を、国民の皆さんの期待を実現していくためには、国民の皆さんの政治に対する信頼、政権や民主党へ信頼を回復していかなければいけない」との見解を示し、「そのために、党運営の徹底した透明化を進めていく」と宣言。事業仕分けを通じて、内閣のなかで行政の透明化という仕事の先頭に立ってきたが、「透明な行政を支える政権与党は、その党運営も透明でなければならない」として、そうした観点から意思決定のプロセスや党運営に関する様々な情報の公開を進めて行くとした。

 また、政治に対する信頼という意味で、政治とカネの問題が問われていると指摘。企業団体献金の廃止をマニフェストでも約束している政権与党の先頭に立つ幹事長として、「今日を機に、いわゆる企業団体献金については個人としては一切受け取らないことで進めていきたい」とも表明した。

 そのうえで枝野幹事長は「いずれにしても国民の皆さんから与えられた期待に応えていくためには、まずは参議院選挙をしっかりと乗り越えていかなければならない。この間、国民の皆さんの期待に十分に応えてこられなかった、そのことを踏まえると残された時間でこれを取り戻すことは大きな困難があるが、困難が多いからといってあきらめてはこの国の政治を変えることはできない」と表明。「希望をもって、勇気をもって、そして自信をもって、民主党の新しい出発、民主党政権の新しい出発を訴えていき、この参議院選挙を何とか乗り越えて、秋以降、鳩山総理の残された思いを政策実現という形で実現していきたいと思っている」と力説した。

 なお、司会は細野豪志幹事長代理がつとめた。

○新しい内閣を政権与党として全力を挙げて支えていく 枝野新幹事長
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