民主党の鳩山代表は18日、ストーカー行為規制法が衆院本会議で全会一致で成立したことを受け、「遅きに失したとはいえ、二度と犠牲者をだすことのないよう、この法律が実効をあげることを期待する」との談話を発表した。
同法は、(1)民主党議員が桶川の事件を国会で取りあげて警察が被害を拡大させていた実態を明らかにし、問題の深刻さが広く認識された、(2)他党に先駆けて4月17日に民主党案を提出したなどの経緯を経て、成立に至った。法律の主な内容は、つきまとい行為や相手に不安を与えるようなストーカー行為をした場合、警察や公安委員会によって警告、中止命令を出すことができることとし、それでも行為が続いたときは法的に処罰するというもの。
鳩山代表は談話のなかで、法案成立にあたり警察の権限拡大に対する不信やなどが指摘されていることを挙げ、「警察や公安委員会はこうした声に虚心に耳を傾け、法律をていねいに運用することで、被害防止を図るべき」と求めた。
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