2000/05/18
「森内閣は即刻退陣を」鳩山代表が首相に直接申し入れ
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森首相が15日におこなった「日本は天皇中心の神の国」発言に対し、民主党はじめ野党は強く反発。18日には鳩山由紀夫代表が森喜朗首相に会い、即刻退陣するよう迫った。
これに先立ち、16日には民主党・新緑風会の足立良平参院議員が本会議で発言の真意を追及。首相は「誤解を生じたとすれば、お詫び申し上げる」と形式的に詫びたものの、発言は撤回しないまま。これを受け、4野党はあいついで幹事長・書記長会談や国対委員長会談などを開き、「首相答弁は謝罪になっていない。納得できない」などとして、共に森首相に即刻退陣を要求していくことなどを決めた。
鳩山代表と羽田孜幹事長は18日夕、国会内の常任委員長室で森首相と野中広務自民党幹事長に会い、首相としての資質・適格性を欠く発言をしたとして、「即刻退陣を」と強く申し入れた。
鳩山代表と羽田幹事長は、言うべきことを言い、退陣要求とその理由を記した文書を首相に手渡して部屋を出た。この間2人は立ったままで、会談時間は数分だった。
申し入れに対し、森首相は何も答えなかったが、「やや狼狽していたが、謝罪の態度は感じられなかった」(代表)という。
◆森内閣は即刻退陣を◆
鳩山代表が森首相に渡した文書(全文)
森喜朗内閣総理大臣は、一国の総理としての資質及び適格性を欠くものであり、これ以上その地位にとどまるべきではない。
われわれは、森内閣の即時退陣を求める。理由
1. 森内閣総理大臣の「日本は天皇を中心とした神の国である」との発言は、現憲法の定める「主権在民」、「信教の自由」と全く相容れるものではない。さらに、昨日の「陳謝」は政権維持のためだけのものであり、「誤解を生じた」として済まされる問題ではない。
2. 青木官房長官は、故小渕前総理の緊急入院に際し、その病状を隠蔽し、総理大臣臨時代理の指定についてもその説明を二転三転させている。国民に対する説明責任を果たしていないばかりか、森内閣そのものの正当性に疑義がある。
3. 宮沢大蔵大臣が、総理大臣当時、ゼネコン汚職事件に関わり、総理官邸で現金を渡したとされる重大な疑惑が生じている。一国の政府の国内外の信用に関わる事態であり、仮に事実でないとすれば、宮沢大蔵大臣は自らの潔白を明らかにすべきである。
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