ニュース
ニュース
2010/07/01
次の衆院選まで消費税を上げない 民主党はぶれることなく改革を進める 横浜で樽床国対委員長




 樽床伸二国会対策委員長は1日午前、横浜駅西口で街頭演説を行い、次の衆院選まで消費税を上げないという方針に変わりはないと強調。「この方針に則って、我々は着実にぶれることなく、方針を変えることなく臨んでいきたい。若い力で日本の政治を切り開いていきたい」と訴え、民主党政権を安定したものにしたうえで改革を強力に推し進めていくために民主党への理解を聴衆の皆さんに求めた。

 樽床委員長は冒頭、「5月末まで私の顔と名前をご存知だった方はほとんどいらっしゃらないのでは? 6月はじめ菅総理と代表選を争って初めて私を知っていただいたのではないでしょうか」と笑いを誘い、民主党代表選に臨んだ姿勢について、党としての新しいスタートに向けて党内の若い力も見せていきたいとの思いだったと振り返った。

 そのうえで樽床委員長は鳩山由紀夫前総理が責任をとって辞めたことについて、「責任は鳩山さんお一人にあるのではなく、われわれ民主党に集った議員にはすべて責任があると思っている」と指摘。また政権交代後の9カ月について、新しい政治のスタートラインに立つとの高揚感で臨んだが、TVゲームのように政権交代ですべてのプログラムができあがるわけではないなか、自民党時代の60年にわたる政治の歪みを正すため、厳しい道を歩んできたことを訴えた。

 「鳩山前総理が道半ばで頓挫したその道を、さらに飛び越えて前に進んでいくのが我々の役割だと強く決意している」と強調した樽床委員長は、民主党の層の厚い素晴らしい若手議員も力を前面に出して、民主党を引っ張っていくようにしなければならないと思っていると主張した。

 そして、マスコミの安易な報道によって歪んだ形で一人歩きしている消費税の問題も取り上げ、鳩山政権から菅政権に代わったが「消費税に関する方針は変わっていない。全く変わらずに同じ方向で進んでいる」として、鳩山前総理の「次の衆院選まで消費税は上げない」という発言と菅総理の「次の衆院選で真を問う」との発言は「次の衆院選まで消費税を上げない」と同意であると指摘。「マスコミがおもしろおかしく書いているだけで我々の方針は一切変わっていない」と説明した。

 そのうえで樽床委員長は「年金・医療・介護という高齢社会における最も重要な制度は抜本改革していく」と述べ、年金制度の一元化、後期高齢者医療制度の抜本的な制度改革、利用者に使いやすい介護制度――の3つを整えていくとした。

 また「モノには順番がある」として、消費税増税の前に「まず身を切ることだ」として、衆議院では議員定数を80議席減らしていくとした。同時に税金のムダ遣いを徹底的に直していく考えを表明した。

 「菅総理は理系なので緻密に詰めて発言するあまりに誤解が生じるが、方針は変わっていない」と重ねて強調し、この方針に則って民主党は着実にぶれることなく進んでいくとあらためて訴え、改革を進める民主党への理解を求めた。

 なお、横粂勝仁衆議院議員も街頭演説に参加した。
記事を印刷する