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2010/07/06
「自分たちの身を切ることなしに全てのことは始まらない」 樽床国対委員長が表明




 樽床伸二国会対策委員長は6日夜、埼玉県さいたま市内で開催された集会に参加し、「国民の生活が第一。」を掲げる民主党への理解を求めた。会場には立ち見が出るほどの約1500人が参集、民主党の訴えに熱心に耳を傾けた。

 集会ではまず、上田埼玉県知事が演説し、昨年夏の政権交代により高齢者に偏重されていた予算が子育て世代、弱者にも充てられるようになったと紹介。子ども手当、高校授業料の実質無償化を一例に挙げ、その成果を述べた。

 また、消費税について言及した上田知事は、その必要性を認めつつも順序が問題だと指摘。消費税を上げる前に成長戦略の実施し、国会議員の報酬削減、そして事業仕分けなどを通じて徹底的にムダ遣いを削減するべきだと求めた。

 続いて登壇した樽床国対委員長は、消費税については上田知事が指摘した通りの順序で実行しているとして、「鳩山前総理は『次の衆院選挙まで消費税を上げない』、菅総理は『色々議論したうえで次の衆院選挙で真を問う』と発言しており、同じ意味であり、方針は変わっていない」と説明。次の臨時国会で衆院議員の定数を削減する方針を決めていると明かし、「隗より始めよ、自分たちの身を切ることなしに全てのことは始まらない」と実現に向けて強い決意を示した。

 そのうえで、年金、医療、介護とつぶれかかってしまっているこの制度を抜本的に改革していくと表明。そのための財源として消費税を否定しないのは従来からの方針であるとする一方、「順番を間違ってはいけない」と改めて強調した。

 樽床国対委員長は、昨年の衆院選マニフェストに掲げた政策について約7割に着手、進行中であるとも報告。「国民の生活が第一。」の政策実現に向け、安定した政権が必要だと説き、民主党への理解を求めた。

 集会には五十嵐文彦、松崎哲久、小宮山泰子、野木実、本多平直、高山智司各衆院議員、行田邦子、山根隆治両参院議員が参加した。
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