ニュース
ニュース
2010/07/10
「歴史に恥じない政治を」菅代表が東京・吉祥寺で




 菅直人代表(総理)は、10日昼東京・武蔵野市の吉祥寺駅前で約3000人を前に演説し、「20年後、30年後に、あの時の総理はカッコいいことは言っていたが、おかしなことになったと言われるのではなく、あそこから日本の立て直しが始まった、と言われる歴史に恥じない政治を行いたい」と総理就任以来、初めて地元で決意を表明した。

 菅代表は、30年前にこの場所で街頭に立ったのが政治・選挙活動の最初だったと切り出し、この東京・三多摩地区に根付く市民参加の政治、国民参加の政治について、「政治はどこかの偉い人が決めるものではなく、市民が議員や市長を通じて行うこと」が自分の原点だとして、それは総理になったいまも微動だにしないと、自らの政治姿勢を地元で改めて表明した。さらに、市民参加の政治を国政でも実現すべく、社民連という小さな政党から始め、12年前に民主党をつくり、2大政党制による政権交代のある政治を目指してきたと、自らの政治の軌跡を振り返った。

 そのうえで、「政権交代以来10カ月、いろんな問題はあるが。試行錯誤の間違いは改めて、本格的に新しい政治の流れを皆さんと一緒につくりたい」と呼びかけた。

 そして、元気な日本を復活させるために、強い経済、強い財政、強い社会保障を一体的に実現させる第3の道を提案した。そのうえで、この改革を実現できる力を与えてほしいと、内閣・民主党への理解を求めた。

 消費税に触れて、「明日から上げると言っているつもりはない。次の総選挙までは、超党派での話し合いにとどめる。十分に意見を聞き、考えがまとまれば、この方向性でどうかと、総選挙で、つまり国民の参加で決めたい」と、野党の指摘は間違いであると強調した。
記事を印刷する