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2010/07/10
「国民の生活が第一。」の政治の実現へ「開いた扉の先へ踏み出そう」池袋で枝野幹事長


 枝野幸男幹事長は10日夜、池袋西口での政談演説会に出席し、集まった約1500人の聴衆に昨年の夏に開いた扉の先へと新しい政治を進めていき、「国民の生活が第一。」の政治を実現するために民主党への大いなる協力を求めた。

 冒頭、枝野幹事長は、「たくさんの皆さんから、政治を前に進めるエネルギーを与えていただいた」と謝意を示した。そして、「昨年の夏、国民の力で重たい扉を開いて日本の政治は新しい時代の一歩を歩み出した。その扉の先にしっかりと第二歩、三歩と踏み出していけるのか、その扉を閉ざしてしまうのか」と聴衆に問いかけ、「政権交代から10カ月、ご心配もかけたが、皆さんに開いて頂いた扉の先へ一歩一歩、日本の政治は前に進んでいる」と政権交代の意義を説いた。

 そのうえで枝野幹事長は、事業仕分けを例に挙げ、国会で十数年にわたってムダ遣いを追及してきたが、野党の立場ではたくさんの事実を知らされることはなかった実態を説明。「政権が変わり、新しい政治の形ができたから国民の皆さんの前に税金のムダ遣いがさらに明らかにすることができた」と重ねて政権交代の成果を表すと同時に、ムダを作りだしている仕組みについても言及。独立行政法人や公益法人、特別会計などムダを生み出す仕組みを壊すため、民主党政権をより安定していくことの重要性を訴えた。

 続いて枝野幹事長は国の予算の在り方について、「年金や医療や介護など、この国の高齢化に対応した予算は毎年一兆円ずつ増えていくが、予算がないからと言って削ってきたのが今までの古い政治であり、その結果、年金、医療、介護はボロボロになってしまった」と現状を指摘。加えて国の債務残高が900兆円に達しようとするなか、「ギリシャのように財政破たんすれば、国民生活が破壊されてしまうことは何としても回避しなければならない」と述べ、将来に向けて税金の使い方をどうしていくかということを開かれた形で国民的な議論を始めていくことの必要性を強調した。

 最後に枝野幹事長は聴衆に向かって、「この国の政治は大きく変わり始めた。これまで強いものに光を当てれば、皆が良くなっていく、高度成長の時はそうだったかもしれない。しかし今は年金、医療、介護、子育て支援、雇用など困った時に支えになる政治へとその転換の第一歩を踏み出したところである。21世紀の少子高齢社会にふさわしい『国民の生活が第一。』の政治をつくるため、菅内閣を先頭に皆さんの力で後押しを頂きたい」と民主党への大きな力を与えて欲しいと力強く訴え、演説を締めくくった。
 

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