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2000/05/23
「中山建設相発言は国家公務員法違反の疑い濃厚」仙谷企画局長が会見
 民主党の仙谷由人企画局長は23日、中山建設相の失言問題について、急きょ建設省で記者会見を開き、「話し合いを拒否する口実に、可動ぜきとは関係ない個人のプライバシーをもち出したことは、絶対に許せない」と厳しく批判した。

 これは、中山建設相が22日『朝日新聞』の記者に、吉野川可動ぜき建設に反対している徳島市の市民団体のメンバーを名指しして「新左翼で逮捕歴もある。日本をつぶそうと思った人と何で話をしなければならないのか」などと発言し、話し合いを拒 否する考えを示した問題。

 仙谷局長は、「建設相が『地元の人と対話する』と言ったので、これまで市民団体と話し合えるよう仲介してきた」と前置きし、「時の体制に批判的な行動をして逮捕されるのはどこの国でもあること。国会議員にもそうした人はいる。なぜそれが話し合い拒否の理由になるのか。逮捕歴を暴露するのも、プライバシーの侵害と名誉毀損に当たる」と指摘。さらに「そうした個人情報を建設相が得たのは、警察庁などの協力があったからだと思われるが、それを暴露するのは守秘義務を定めた国家公務員法100条違反になる疑いが濃い」と述べ、情報が流出された経緯を警察庁と法務省は調査するべきだと主張した。
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