ニュース 2010/07/26 【今日の官邸】菅総理（代表）記者ぶら下がり、仙谷官房長官会見 ■菅直人総理（代表）記者ぶら下がり■ 予算編成「今回は編成過程も透明化したい」 　菅直人内閣総理大臣（代表）は、２６日夕、首相官邸で記者団の質問に応えた。 菅総理は平成２３年度の概算要求組替えについて、「これまで予算編成は、密室の中で協議をする、（限られた）関係者だけでの協議が多かったが、今回は編成過程も透明化したいということで、（政策コンテストを）考えてもらった」と、改革心に燃えた説明をした。 　なお、福山哲郎内閣官房副長官、寺田学総理大臣補佐官も同席した。 ■仙谷由人官房長官会見■ 平成２３年度予算の概算要求組替え基準の原案を閣僚委員会で決定 　仙谷由人官房長官は、２６日午前の定例記者会見にて、同日、予算編成に関する閣僚委員会を開き、仙谷由人官房長官、野田佳彦財務大臣、玄葉光一郎内閣府特命担当大臣が作成した「平成２３年度予算の概算要求組替え基準についての原案を決定をした」と報告した。 　仙谷長官は会見の中で、概算要求組替えでは、新成長戦略の目標とする経済成長と国民生活の質の向上を実現するために、「歳出の大枠７１兆円の範囲内で、新たな政策効果の高い政策に重点配分をする『元気な日本を復活特別枠』を設ける」とし、「元気な日本を復活特別枠」の財源として、ムダ遣いの根絶の徹底や不要・不急の事務事業の大胆な見直しを行うことを基本的な考え方とし、党の政策調査会、官邸、総理の意向も踏まえ取りまとめたことを明らかにした。 　そのうえで、「元気な日本を復活特別枠」は、マニフェスト実現、デフレ脱却を含めた経済成長の実現、国民生活の安定・安全、新しい公共の推進等、元気な日本を復活させるための施策に予算の重点配分を行う仕組みであることを説明した。 　また、特別枠の配分については、「国民の生活が第一。」という観点から政策の優先順位付けを行う政策コンテストを国民に開かれた形の公開手法で実施するとし、「政治家がちゃんと国民の目の前で議論をし、一つひとつ決めていくというのはこういうことなんだということを国民のみなさま方にもご理解頂きたい」との見解を示した。 　仙谷官房長官は同日午後の会見で、午前に引き続き予算編成に関連する記者の質問を受け、中期財政フレームについては、「どういう仕組みをつくり、どう見直しの機会をつくるか、これから早急に考えたい」との意向を示した。そして、「期限を切ってやる話というより、議論があったほうが国民の皆様にわかりやすいのではないか」と述べ、予算編成に関する議論を開示し、国民の意見を聞くことの重要性を改めて強調した。