2010/07/28
ねじれを生かす国会運営に 樽床国対委員長が講演 第4回「カフェ・デモクラッツ」で
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第4回「カフェ・デモクラッツ」(在日外交団に対する民主党の政策などのブリーフィング)が、28日午後党本部で開かれ、樽床伸二国会対策委員長が「参議院選挙を受けた国会情勢〜今後の展望」と題して講演した。また、伴野豊国際局長が民主党の代表選挙の手続きについて説明した。
樽床委員長は講演の中で、参院選の結果衆参で多数派が異なることになったいわゆるねじれについて、実は20年前、日本ではバブル崩壊、世界的には東西冷戦の終結があった時、1989年の参院選挙以降、参議院で1党が過半数を占めたことがないこと指摘した。そのうえで、衆参で多数となるために連立政権などを経たが、本格的な政権交代の時代、二大政党の時代となった今、現在の参議院の制度を前提とすれば、ねじれはむしろいつでも起こり得ることであるとの認識が必要だとした。
そのうえで、政府提出の法案、予算を国会の審議を通じて修正すること、国民から選ばれた国会議員が修正することが、大きな意味での政治主導ではないかとの見解を示した。さらに、かなりの努力が要求されるが、3年間はそうした国会運営を続けることで、現在のピンチをチャンスに変える、政治主導の政治に変えることができるのではないかとの、前向きな姿勢で国会運営にあたるとした。
さらに、現在の野党のなかにも、法案に反対する、つぶすには説明責任が野党に求められるとの認識が出てきつつあるとして、審議を通じての与野党の修正合意による法案成立の条件はあるのではないかとの認識も示した。また、日本には2000年の歴史があり、幾多の困難を乗り越えてきたとして、衆参で多数派が異なること程度のことでつぶれることはなく、ピンチの時こそ新しいやり方が生まれるし、試行錯誤のなかで国会運営にあたるとした。
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