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2000/05/24
首相の党首討論ボイコットを批判―鳩山代表
 鳩山代表は24日の定例会見で、森首相の「神の国」発言について、「一個人の発言というよりは、自民党の『天皇中心主義』的な発想や国会議員・官僚を国民よりも上位と見なす姿勢が背景にある」と指摘した。

 鳩山代表は、自民党が24日に予定されていた党首会談をボイコットしたことに対し、「非常に遺憾だ。首相は国民に向け、政権与党が何を考え、どう対処しようとしているのかを語る義務がある」と述べ、党首討論を開催するよう強く主張。また、「首相の(買春疑惑など)スキャンダルについても質疑を求めたいが、自民党はそうした事実を隠そうとする。国民を軽んじている結果だと言うしかない」と批判した。

 さらに「神の国」発言について、「日本はほかの国と違うから侵略も是とされるという、戦前の危険な発想がうかがえる。中国や韓国から警戒の声が上がっているのは当然だ」と指摘。さらに「自民党の体質として、構造的に、万人が等しく権利を有するという理解がない。中央政権が上にあるかのように考え、税金にしても『交付』金、『補助』金など、国と地方が上下関係であるかのような用語を使いたがる」と述べ、「(こうした傾向に対して)市民が中心となる国家をつくることが必要だ」と強調した。

 鳩山代表は総選挙後の他党との政権構想について、「現時点で政策合意もなく、数合わせのために最初から(連立の)相手を決めるようなことは考えていない」と明言した。
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