ニュース
ニュース
2000/09/27
介護保険に対する「7つの提言」を発表〜小規模施設の整備、介護報酬見直しなど


民主党の「介護保険をより良くするプロジェクトチーム(PT)」(座長:石毛えい子衆院議員、衆参87名参加)が27日、スタートから半年が経過した介護保険制度の課題と改善策を「7つの提言」としてまとめた。27日午後、党本部で鳩山代表と石毛座長、山井和則同PT事務局長が記者会見して発表した。

 与党による見直し案も前日に発表されたが、鳩山代表は「現場の危機感が伝わってこない、きわめて不十分な内容。些末なことにとらわれて、老後の安心という観点がない」と厳しく評価している。

 同PTは、当面の課題として取り組む必要のあるものとして次の7項目をあげた。 (1)介護サービス基盤整備の推進=特にグループホーム、宅老所、ユニット型で個室の老人ホームを重点的に整備(2)介護報酬の見直し・改善=ケアマネージャー、グループホーム、家事援助など(3)「身体拘束ゼロ作戦」の徹底=違反には保険指定の取り消しを(4)痴呆施策の強化=痴呆ケアなどの専門的スタッフの育成と痴呆の要介護認定の適正化(5)NPO法人が提供する介護サービスを非課税に=NPO法人が活躍できる仕組みの整備(6)ショートステイ利用の弾力化など、現場裁量権の拡大(7)介護保険制度見直しの場に現場と利用者の生の声を。 民主党では、これらの提言へのパブリックコメントを幅広く募集するとともに、介護報酬の見直しなど前倒しでの対応を政府に求めていく。

写真:厚生省内で記者発表する石毛えい子座長と山井和則事務局長
記事を印刷する